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2023年05月12日

【改めて思う事】経営者は人気商売ではない、という事

5月11日

毎月恒例の、ハジメフーズ全社会議に出席のため、大阪へ。
相変わらず、朝7:30に伊丹に降りてから、会議、MTG、臨店で1日が終わった。

ふと、会議に参加して思った事。
危機感がない、という事。現状に対して、不安や不満を持っている人がいないという事なのか・・・
ずっと俯いて会議に参加している店長が目立った印象。

各店の数字把握や、アルバイトスタッフ用のチェックシートをディスカッションする場であるはずなのに、正直、プレゼンター以外からの発言が全くない。。

これは僕が常勤でないからそう感じるのか?
あるいは、みんな諦めているのか?

無責任に言ってしまえば、僕は社外の人間なので、僕が出来る事、お手伝いできることは限られているし、僕が負う責任は、そんなに重くない。
でも仕事として引き受けた以上は、現状把握と、僕の経験から、次の方法論を提案する事。そして、それを実行して、着実に成果を積み重ねていく事、それをサポートするのが僕の役目。

悶々とした思いで会議が終わり、ある店長を含め3人でMTGというか、会話をしていた時に、「あぁ、会社風土が変わらない原因の一つがこれだったのか」という事を改めて感じた。そして、その根っ子の部分を変えなくては、店長たちが成長しない、と痛感した。
店長たちが成長しなければ、お店は決して良くならず、結果、お客様が魅力を感じないお店になってしまう。

それを何とかするために、僕は、この会社の仕事を引き受けたのだ、という事を思い出した。
なので、社長MTGの時に、社長に現状を踏まえたうえで、ある提案をした。
この提案が受け入れられるかどうかは、社長の判断次第だろうけれど、少なくとも、僕がこの会社の社長だったら、まずはこの手しかないんじゃないか・・と。劇薬的な手段・方法ではあるけれど。これをしなければ、みんなの意見や思いをディスカッションできる環境にならないんじゃないか?と。

出来ていない、問題点ばかりを見つけて、それを問いただすことは簡単。でも、なぜ、そういう事例が起きたのか?その根本原因を見つけて、手術しなければ会社はつぶれてしまう。そう、誰かが悪役になって、過去の成功体験や方法論をぶっ壊して、新しいやり方を、スタッフみんなと作り上げていくしかない。それが僕の社外取締役としての役目。

経営者は人気商売ではない。皆に愛される社長が、いい経営者とは限らない。時にやさしく、時に寄り添い、そして、時に決断を下す。
理想論ではなく、現実を受け入れて、その決断・判断を出来るかどうかが、経営者の役目なんだ、と改めて感じた次第。

ハジメフーズの為に、僕は悪役になる!
そう決めた今回の出張でした。
頑張っているスタッフにも、この思いがいつか解ってくれることをくれることを信じて。

清高、まだまだです。がんばらねば!


地元・横浜からかなり遠いのに、この風景を見た時に、「やっぱり、やることは一緒なんだよな」と。
場所や職種は違っても、経営者に必要なのは、覚悟!それしかない、と。
  

2023年04月22日

【気長さって愛かも】人財育成に関して思う事

4月20日㈭~22日㈯

今日は、今回の大阪出張の最終日。このblogもフライト待ちの空港で書いています。
今回も相変わらずドタバタな日程で、ホテルで睡眠をとっている以外、すべて仕事という・・・・相変わらずな出張でした。

初日にお邪魔したのは、香里園(寝屋川市)にある、鶏からと鉄板鍋のお店、儿(jin)
このお店は、僕が社外取締役を務めているハジメフーズから、独立した店長が個人経営しているお店。数字をみていて興味があったので、ちょっと、いやかなり大阪市内からは行きづらい場所ではあるんですが、お邪魔した次第。
14卓で44~45名くらいのサイズ感のお店です。で、色々と話をしたのですが、仕事に対する意識、経営に対する意識というのかな、それが物凄く高い、そう感じた次第です。もちろん、お料理も、サービスもバッチリ。オープンから10年以上経過しているお店なので、業態疲労が進んでいる感は否めませんが、少しのリニューアル、見せ方の変化で、大分、このお店は変われると思うんです。コロナ渦からすこしづつではありますが、持ち直してきているし、個人的に、とっても楽しみです。

翌日は、朝から、ハジメフーズの直営店舗・店長会議と、本社で社長・総務会議の2本でぎっちり夕方まで。
夕刻からは、会長を交えて、何故か餃子パーティーに参加させて頂き、色々なご経験をお伺いする事が出来ました。
プライム・リンク時代の後輩の名前がチラホラ出てきて、あっという間に22時過ぎまで。愉しいひと時でした。ありがとうございます。

それで店長会議なのですが・・・・
前日にOBの店長と話をしたせいもあるのだろうけど、なんだか・・・・。
店長の意識というか、責任感を感じることが出来ない内容で、久々に雷を落としてしまいました。現状認識の甘さ、数値管理の意味、それらが全く出来ていない。でも一番、僕が頭に来たのは、自分から考えて発言しようとする人間がいなかったこと。また、発言内容もマイナスばかり、つまり言い訳しか言わない事。現況数字を見る限り、考えうるすべての事をやらなきゃいけない、ディスカッションしなきゃいけないのに、現状維持、あるいは、ネガティブな事しか思い浮かばない・・・。

正直、俺、なんで月2回、大阪まで来て彼らと仕事しているんだろう?と思ったら腹が立って。。

確かに、店長陣が物を考えない、あるいは発言できない理由、そういう社風になってしまっている理由はわかっています。何故なら、以前の弊社・うお時もそうだった時期があるから。
でも、社長として、会社存亡の危機であることを伝えたら、パート・アルバイトスタッフが様々なアイディアを出してきてくれて、結果、今の社風になっています。

なので、同じように、ハジメフーズでも、現状数字を毎月みんなに伝え、それぞれが考えたことをディスカッションし、PDCAを回していく、その流れを作ろうとしているのですが、あまりに危機意識、やる気が感じられない。

それでみんなに伝えたんです。君たちよりアルバイトの方が仕事ができるっておかしくないか?と。
直営3店舗のうち、1店舗、Kぽちゃというサムギョプサルがメインの韓国料理店があるのですが、このお店、営業的に非常に厳しくて。
なので、この店舗、営業しながらではあるのですが、3月15日にリニューアルオープンをしました。予算的には、本当に限られた予算
内で、いかにお店を良くするか?という課題に対して、取った手法が・・・・
働いているスタッフ、主に女子大生に、どんなお店だったらこのお店に来たいって思う?と、MTGを開催し意見をヒアリングしたのです。
それを僕と店長が意見集約をして、総務セクションと1つ1つをカタチにしていった結果・・・・
リニューアル後、約1か月ですが、確実に売り上げが伸びて来ています。場所柄、3月より4月の売上が落ちる傾向があるのにです。


(リニューアル後のKぽちゃ

つまり・・・
大人な店長よりも、大学生たちの方が、危機感や、アイディアを発信できてる、という現状。
確かに、責任感がなく、思いつきだろう?という方もいるでしょうが、その思い付きでもディスカッションをし、肉付けすれば武器になりえる。
でも、何も感じない、考えなければ、思いつきでさえも発言・発信できない。ディスカッションにも至れない。

そういった彼らを変えるためには・・・・
やっぱり社風を変える事しかないと思います。つまり、即効性は無いけれど、長期にわたり、少しづつ、トライ&エラーを繰り返しながら、チャレンジしていく、発言しやすい環境を整える事しかない、と。

残念なことに、僕には子供はいません。でも、気長に我慢し続け、店長陣の成長を待つ、見守るというのは、きっと、子育てと一緒なんじゃないか、と。無論、ビジネス、商売なので、お金が途切れるまでに何とかしなきゃいけない、そのための僕のお仕事な訳ですが。
1人1人の得意なところを活かしつつ、上手くみんなのモチベーションを上げながら、成長を見届けたい、そんな気持ちでいっぱいです。

教えることは学ぶ事。
本当に清高、まだまだだと思います。大阪に来ると、自分の力不足をより感じづにはいられません。

追記:店長会議を通じて、少しだけ期待を持てるようなことが起きました。
以前から某店長に相談していた、キラーコンテンツ、こんな感じでどうですか?と。


一見すると普通の肉寿司なのですが、彼はこんな風にサーブするとの事


焼肉屋さんに来て、店長が目の前で仕上げるメニュー。こんなサービスがあったら、とっても面白いですよね。
彼はキッチン上がりの店長なので、接客をどうやったら楽しんでもらえるか?を考えるために与えたタスクですが、結果、こういう方法を考え、5月からのメニューの目玉として打ち出す予定です。

正直、心の中では焦りまくりですが・・・・
少しづつ、丁寧に、一緒に問題をクリアーしながら成長していきたいと思っています。
ひょっとしたら、僕、愛が足りないのかもしれません。兄弟愛が。
でも、ダメダメな自分なりにコツコツ、取り組んでいきます!少しづつでも確実に。
素晴らしい経験をさせて頂けている、と心から感謝しています。
山元社長、本当にありがとうございます!

次回の大阪、約20日後ですが、楽しみです!

今回も長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。



  

2023年04月12日

【拙い英語で恐縮だけど】困っている外国人がいるのに…

4月10日㈪~12日㈬

今、大阪にいます。昼前から雨が降ってきて、急に寒くなってきたけど、横浜はどうなんだろう?

今回は、10日の始発便で羽田を発ち、12日の夕刻便で戻る、結構ハードなスケジュール。ただ、12日の予定が20日以降にリスケになったので、今日の昼間は少しノンビリした感じ。それで、ちょっとアポというほどの事ではないのですが、顔を出したいところがあり、お昼前に淀屋橋の某オフィスへ。それで、地下鉄に乗ろうと思っていたら・・・・

地図を手に持ち、右往左往している外国人の方が。結構、人通りが多くて、みんな気がついてるのに知らんぷり。で、僕も偶然、目があってしまったら、彼らから話しかけてきて、スマホを見せられて…「まぁ、ここに行きたいんだろうな?」と分かったので、地図を見ながら、ご案内。で、ビルの地下フロアーまで一緒に行ったら…彼らの目的地はカレー屋さんでした。しかもインディアンカレー。もう懐かしさのあまり、滅多にランチを取らない僕も、ついつい食べてしまいました。w オージーにもインディアンカレーが知られているのには驚きましたね。
(facebookとinstagramのストーリーズにUPしましたが、凄く懐かしく、美味しかったです)

食後、梅田まで御堂筋線で戻り、改札出て、すぐにPASMOをチャージしようと券売機に並んでいたら・・・・
今度はアジア系のグループが数人で話していて。母国語が違うみたいで、切符の買い方が判らないのかな?と思っていたら、交通系カードのチャージの仕方が判らない人と、関西でPASMOが使えるか分からない人が、単語羅列の英語で話をしてて…。
実は両方のグループともに、suicaやPASMOを持っているのに、関西では使えないと思ってICOCAを買ってしまったみたいで…というわけで、改札迄、一緒に連れて行き、返金の仕方を駅員さんに説明してもらったり。

まぁ、こんな外国人の方々に接することないなぁ~と思っていたら、今度は北米系の方に、京都までJRで行きたいのだけど、駅まで行き方を教えて…と。正直、このところ大阪出張が多くなっていますが、昔と景色が全然違うのでちゃんと説明できる自信がなく、途中までご案内。

僕は、何処の国の人に見られているのだろう?
自分でもびっくりな1日を過ごしています。

インバウンドが再開して、大阪、特に道頓堀・難波周辺は外国人観光客が沢山いるのに・・・・
言葉が通じず、わからない外国人がそこにいるのに・・・・
誰一人、声をかけない日本人。
彼らも、わかりやすい単語を選んで話をしてくるのに、それでも無視したり、わからないと言って逃げてしまったり…

これが、おもてなしの国なんだろうか? そんな風に感じてしまうのは僕だけでしょうか?
正確にわからなくとも、とりあえず聞いてみる。自分に対応できないなら、出来そうな人のところに連れていく。
それだけでも、彼ら外国の方からすれば、どれだけ安心できるか、容易にわかる事だと思いませんか?

だって、自分が海外で逆の立場だったら、どう思います。
不安ですよね、やっぱり。

だから、ちゃんとした英語を話せなくても、知ってる単語とジェスチャーで出来る限り対応しよう。
その気持ちだけは忘れたくないな、本当にそう思います。

気持ちがあれば、何とか伝わる。僕は死ぬまで、そんな、おせっかいの日本人でいたいです。
出張族?になったから判ったことかもしれませんが。そんな気づきに感謝です。

相手の立場に立って考える…コミュニケーションの基本の基を痛感した日になりました。

さて、これから伊丹経由で横浜に帰ります。さすがに、もう外国人の方に声をかけられることはないかな?w
(意外と楽しんでいる自分が不思議です・w)



  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 15:49Comments(0)地域活動濱街沿線ダイアリー清高的私感大阪出張

2023年04月04日

【I.G.Y】まさか東大総長の発言に共感できるなんて・・・・

4月4日㈫

世間では統一地方選挙ですね。僕も自民党員なので、多少、政治に興味があり、先日、友人議員の演説会に参加してみました。彼の主張、とても腑に落ちる素晴らしい政策だと思います。是非、市政に活かしてもらいたいと思います。(この話は後刻、また)

実は、ちょっと前のニュースなのですが、こんなサイトを見つけました。
令和4年度 東京大学学位記授与式 総長告辞
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2022_12.html?fbclid=IwAR17wrwixq3tBOqbhTg3Zdd9AukVtfgW4bmyEdCMV1pbgHuqTT3XmqEdEdI

本ブログのタイトルを見て、‼と思われた方、多分、洋楽好きか、あるいは50代以上の方だと思うのですが…。この東大総長のスピーチに、なんと、Donald Fagenの名曲【I.G.Y】が引用されています。
この【I.G.Y】は、1982年に発表された名曲で、曲名を知らなくても聞き覚えのある方は多いのではないでしょうか?
I.G.Yとは、International Geophysical Year、つまり国際気象年の頭文字を取ったもので、高度に科学技術が進化し、人類のために自然環境を変えてしまう事が本当に幸せで素晴らしいことなのか?
それを
“What a beautiful world this will be
  What a glorious time to be free”と問いている皮肉交じりの名曲です




(ほろ酔いの時に、このフレーズをよく口ずさんでいる僕がいますw)

で、今回、藤井東大総長が引用されていたのは、この歌詞を踏まえたうえで…
①自分で情報を集める技術・方法を身に着ける事 
②データの背後にある、見えていない現実を感じるセンスを磨いてほしい 
③ビックデータに影響されることなく、自分のセンスをベースに未来を見据えて欲しい

その上で・・・
たとえ世界がどんなに大変な状況にあったとしても、決して未来への希望を失わないでほしいと思います。そして諦めないで、これからも学び続けていただきたいと思います。世界中の誰もが先ほど触れたようなセンスを磨いていけば、前に紹介した私が好きな歌に込められていた「皮肉」を乗り越え、実感とともに
“What a beautiful world this will be
  What a glorious time to be free”
と歌えるでしょう。この歌詞がみなさんの声で、素直に歌われる日が来ることを願っています。 みなさんのこれからの活躍を、大いに期待しています。修了、誠におめでとうございます。
(上記、斜文・赤字はスピーチから引用)

いや、痺れました、本当に。
お弁当屋さんをやっていると、インターネットでどういう商品、サービスを提供、アピールするか、つまりwebマーケティングの思考に陥りがちなのですが、本当に大切なのは、そのお弁当を食べて頂くお客様の顔、シチュエーションをいつでも想像できているか?という事。基本の基を、まさかI.G.Yを通じて、東大総長が語られるとは・・・

これはお弁当屋さんに限らず、経営者、人生にも言える事だと思うんです。
色んな情報を集めて、その情報の真偽を確認して、その上で自分で未来を考えて生きていく。とんでもなく拡大解釈をするならば、頭でっかちな生き方・考え方をするな!自分を含めた、人間関係にとって、何がベストか、そして、その状況を作るためにはどうすればいいのか?
それを体験から生まれたデータ、つまり経験を活かして、未来を描いて欲しい。
その未来のために、感性を磨き、常に学び続けることが必要。

まさに同感。本当にそう思います。
ネットや本で知識を得ることは大切。でも、本当に大切なのは、自分で体験して理解する事。つまり経験を積み、その上で、自分なりの価値観を持つこと。僕は、自分にとって何が嬉しい、大切、それを自分で知る事こそ、自分らしく生きる第1歩だと思っています。それを東大総長は見事に語ってくださっています。

知識ばかり多くなって、経験をしない、そんな人が多くなっている気がする、最近、僕、そう思っています。だからこそ、このスピーチが心に響きました。便利な事=決して幸せではない、ということを。東京大学なんて全然無縁の世界だと思っていましたが、ものすごく親近感を藤井総長のスピーチで感じました。やっぱり、人ありき、なんですよね。

名スピーチです。是非、ご覧頂ければと思います。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2022_12.html?fbclid=IwAR17wrwixq3tBOqbhTg3Zdd9AukVtfgW4bmyEdCMV1pbgHuqTT3XmqEdEdI  

2023年03月29日

【アラフィフの独り言】年齢を重ねる事って幸せな事だよね

3月29日㈬

今日は、本当に雑感を纏めたいと思います。ただ感じるままに。

ご存じの方、多いかもしれませんが、僕は月に2回ほど大阪出張しています。この出張は弊社「うお時のお弁当部門」ではなく「エリアコミュニケーション事業部」のお仕事として行っています。で、具体的に何をしているかというと、株式会社ハジメフーズという飲食関連企業のコンサルティング業務を行っています。それで、毎回、会議や臨店を通じて、社長以下、店長、バイトスタッフともコミュニケーションをとっています。一応、肩書も「社外取締役」という役職でお仕事をさせて頂いています。

それで、話は前後するのですが、以前にも書いたことがあると思うのですが、約20年前に株式会社プライム・リンクという会社に勤めていた時期があります。このプライム・リンクは、日本全国の有望な飲食店を見つけ、FC化し、全国に広げていく、そんな会社でした。そのため、1年近く大阪に住んでいたこともありました。この時、会社として携わっていた飲食ブランドはいくつかあるのですが、一番思い出に残っているのが「牛角」でした。オープン担当のマネージャーとして、加盟店様のオープン準備のため、10日間、新店にお邪魔し、スタッフ面接や教育、実際のオープンまでを1つのパックとして、文字通り、お店からお店に渡り歩く、そんな生活でした。そして、その後、採用担当になり、大阪在住から横浜に戻り、週に1~2回の大阪出張という生活を経験し、プライム・リンクを辞した後、実家である弊社に戻ってきました。

今回、ひょんなことがきっかけとなり、ハジメフーズの山元社長と出会い、ご一緒にお仕事をさせて頂くことになりました。考えてみれば、大阪の企業様。しかも、20年ぶりに飲食店舗の現場に携わる事になったわけですが…
ある種のデジャブ感を感じています。そういえば、昔も同じような事で悩んでいたよな、とか、同じような事を言ってたよな、とか。
あの時と一緒かも…みたいな。


(ハジメフーズ会議風景。若い店長陣なので、すごい刺激をもらっています)


この20年間、ずっとそばに居続けてくれた人もいる。
もう会えないと思っていたけれど、20年間で再会できた人もいる。
そして、この20年間の経験を必要としてくれる人がいる。

確実に、20年間、いや少なくとも、この数年で僕の人生は激変したと思っています。でも、そのような方々に出会ってしまうと、なんだか恥ずかしいような嬉しいような、そして刺激を与えあうような、そんな空気感を感じてしまうから不思議なんです。

多分、僕が一番変わったこと、それは「決断と頑固さ」だと思います。サラリーマンを辞してから、決めたことをやり切る事、悩んでいることを決断する事、それを是として過ごしてきました。それこそ独裁者並みに。w でも未熟だったから、独りよがり、全然周囲に伝わらなかったことも多かったです。でもブレちゃいけない、そう思っていたのは事実です。

ただし、それは鬱病になるまで。鬱病の時は、本当に自分で何も決められなくなって…朝出かけるときに着ていく服、晩御飯のメニュー、スーパーでの買い物、すべてが息苦しくて何も決められなかった。イライラしてた。でも、今思えば、そんなときにでも、「ちょっと手伝ってほしい」とか「相談のってくれる」なんて声をかけられると、その時はものすごく楽しかった記憶があります。不思議ですよね、自分の事を自分で決められないくせに、人に頼まれると、全然苦じゃなくむしろ楽しい。ある種の現実逃避だったのかもしれません。

でも、考えてみると、昔から、僕、そんな奴だった気がします。
ただ、人との距離感や、伝え方が少し変わっただけで。
目の前にいる人に喜んでもらいたい、それだけしか考えられない人間だから。
自分の本質は変えられない。だけど、意識は変えられる。そうすれば思考や行動が変わり、結果が変わる。
ありたい自分の姿、周囲に映る自分の姿を意識できれば。
僕の場合は、「自分ひとりじゃどうにもならん、誰かに助けてもらわなきゃ死ぬ」から、意識が変わったと思います。その意識変化が、僕の生活・生き方を変えたのだと思います。頼られることが好きなら、自分が頼ってもいいんじゃないか、って。

20年ぶりに再会した元直属の上司がいて、再会直後は「キヨは変わらないなぁ~」と言われるのに、「別れ際には、全然変わったなぁ。大人になったなぁ」なんて言われたり。別の元上役からも「立場が人を作るんだね、成長したね」と言われたり。
先日も、1年ぶりにお逢いした、企業経営の大先輩に「まさか、清ちゃんとこんな話が出来るようになるとは思わなかったよ!」と。

50歳近くになって、自分で考え、決断し、行動が出来る。確かに誰かが僕を守ってくれるわけではないので、その人生はシンドイと言えばシンドイです。でも、それだけ、自分がどうすればいいのか、常に考えて時間を過ごせるというのは、なんと幸運なんだろうと。その分、きっと学びが多いはずだから。そして、そんな生き方を通じて学んだ経験を必要としてくれる方々がいて、その方々の苦しみや喜びを共有できる現実って、なんて幸せなんだろう、そう思います。まさに幸せのスパイラルですね。

でも、その分、心にとげのように引っかかっていることがあります。
鬱病を患っているときに、ご迷惑をかけ、傷つけ、不快な思いをされて離れていった皆さんに嫌な思いをさせてしまった事です。正直、なんと表現していいのか、いまだに言葉が浮かびません。本当に申し訳ない、それだけじゃ不十分なのはよくわかっているのですが。どうお詫びをすればいいのか、全く見当もつきません。

でも、経験上、僕は運命論者ではないですが、これだけは言えます。
再会できる人には再会できるし、出来ない人との思い出は死ぬまで胸の中に残り続けるという事を。
もし再会することがあれば、その方が望むような距離感、付き合いがまた出来たら、と思っています。
そのためには、もっともっと自分を高めなきゃ。嫌な思いをさせてしまった分、より自分が成長して、その方のために出来ることを考え、行動できるような人間にならなきゃ、と。無論、相手が何を望んでいるかを考えたうえで。

歳をとる、という事は、しんどいことも多々ありますが・・・・
でも等身大の自分でいれば、歳をとった分、いろんな事を学び、経験できる。
歳を重ねるって、本当に幸せだな、と痛感しています。そして、いつかの再会を期待している自分がいます。甘い、と言われるかもしれないけれど。

清高、まだまだです。




  

2023年03月01日

【JALばっかり褒めてますが…】トラブル時こそ勝負処!

3月1日㈬ ちょっと時間が空いたので、ニュースサイトをチェックしていたら、こんな記事が


「機長は胃がキリキリしたはず」JAL機“深夜のUターン”舞台裏を元パイロット・元管制官・乗客らが検証

月に4~6回、搭乗する身としては、タイトルを見て思わずクリックしてしまいました。国内線で6時間、しかもダイバード。これ、お客さんもしんどいけど、働いている人はもっと大変だったはず。で、記事を読んでみたらやっぱりすごい。

なんか最近、JALばっかり褒めている気がするんですが・・・・。
ただ、本当に企業体質が変わったと思うんですよね。

いつも、チェックインギリギリの僕が言うのもなんですが、定時発着率は優秀だし、グランド&機内スタッフの皆さんもとってもフレンドリーで。一昔前のJALだったら考えられないなって乗るたびに感じています。

先日も結構ハードな出張で「リラックスしたいな」と思っていたら、ちょうど搭乗便のクラスJが空いていると知り、思わずアップグレード。2,000円の追加料金で、あのシートならプチ贅沢で乗ってしまいます。w
それで驚いたのが、乗り継ぎカウンターのスタッフの方が変更手続きの際に、「渡邉様は通路席がお好みのようですので、足元の広いお席でよろしいでしょうか?」って、おっしゃるじゃないですか‼

まさに、そうなんです。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、ワイドボディー機(機内に通路が2本ある機体)の場合、通路に挟まれた席、は、それ以外の席に比べて足元スペースが若干、広くなっていることが多いのです。それを知っているため、なるべく、DかGの席を選んで予約してるんです。

多分、僕の予約していたチケットで判断してくださったと思いますが、それにしても凄い対応だと思いません?
しかも、この時は、エコノミーのファーストクラスシート(と、僕が勝手に言っている)、ドア付近の超足広シート。
無論、大満足。快適な移動…というか爆睡出来ました。

今回の記事にもあるように、90分ディレイで出発して、福岡空港に降りれず、関空で給油し、羽田に戻る。しかも羽田着は、深夜2:50。福岡を諦めダイバードを決意したのが22時過ぎだとしても、そこから関空・羽田で、5時間で300名オーバーのお客様対応が始めるわけですが、その間、どれだけのスタッフが関わったのか…本当に頭の下がる思いです。

こういう時に、その企業姿勢や、実力が問われる、本当にそう思います。
一人一人のスタッフが、顧客のために何が出来るのか?確かにマニュアル等が存在すると思いますが、それを着実に出来るレベルの高さに驚きます。しかも、小さな会社ではなく、JALという、元々は国営?って揶揄されるようだった企業がこんな風になるなんて。

トラブルで6時間、飛行機に乗りたいとは思いません。でも、この経験、正直してみたい気がします。(笑)
「危機に際して、心が躍る」は失礼かもしれないけれど、間違いなく、そこが勝負処。それは企業も人も一緒。ますますJALが好きになっちゃいました。

清高も、うお時も、まだまだ基礎・基本レベルが低すぎます。
学ばなきゃ。

追記:青組の友人の皆様、ゴメン、当分赤組でいさせて。お許しを。(笑)