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2024年11月13日

【50歳にて迷いっぱなしですが…】20年目の大改革中です

私事で恐縮ですが、10月の頭に50歳になりました。
本当にあっという間ですね。中高校生の頃が昨日のように感じます。「四十にして惑わず」なんて言葉がありますが、悩みっぱなし。お恥ずかしい限りです。半世紀生きても、人はあまり変わらないのかもしれませんね。まぁ、僕の出来が悪すぎるからかもしれませんが。

振り返ってみれば、弁当屋の倅として生を受けて50年。経営に携わるよになって20年。本当に色々な事があったな、と。
特にコロナ渦以降は、急速に進む物価高と人手不足。これ、お弁当屋さんとしては、死活問題。経営環境が非常に厳しいです、本当に。

以前、blogにも書きましたが、今までの方法、戦略を取り続けていたら、恐らく行き詰ってしまうのは必定と考え、弊社・うお時、現在大改革中です。

改善すべきと考えたポイントは下記2点。

①脱デリバリー:毎日違うルートではなく、ルート配送の比重を増やす
②ESの向上:1日に製造する商品の種類を減らし、作業工数を改善する
つまり、お届け先(お客様)と商品をある程度絞り込む、という改革を実施中です。
言い古された表現で言うと、ドラッカー、あるいはアイアコッカの「集中と選択」。


で、具体的に何をしているかと言うと・・・・
これも2点。
①「お弁当屋さん=お弁当の数量を作る事には長けている。」という長所を生かしつつ、毎日、ある程度の数量が必要なお届け先を見つけ、そこに必要な商品をご用意し、そのお届け先の数を増やしていく。判りやすく書くと、トヨタやメルセデスのように、大衆車から高級車までフルラインナップするのではなく、スバルや軽自動車メーカーのようにお客様の層、価格帯を絞り、それをターゲットにした商品を用意する、という手法。

②今までの弊社顧客層は、企業の会議・セミナー、あるいはエンタメ系の製作や現場スタッフからのご注文が多く、お客様側からすれば必要に迫られて…ですが、僕らからすれば、いつ、どのタイミングでお客様から、どれくらいのご注文が入るか分からない、言うなれば不安だらけの待ちの営業。しかもコロナ渦以降、お弁当単価が上がったことで、細かい注文が増え、製造、配送ともに工数が以前よりもかかってしまっている現状。こういったお客様層の比重を減らし、「毎日、ある程度の数量を確実にご注文してくれるお客様層」を増やしていきたい。そのためには、その層を発掘する必要がある。つまり弊社にとってのブルーオーシャンの獲得。

そこから導き出された答えが…
『私立学校の児童&生徒向け、ランチ弁当サービス』です。僕らの子供の頃とは違い、保護者の方が本当に忙しくてお子さんたちのお弁当、とても苦労されていると、以前からお話を伺っていました。また、偶然にも2023秋、以前から先生向けのお弁当をご提供している横浜雙葉小学校さまから、児童向けのランチ用お弁当をなんとか用意して頂けないか?とご相談を受け、今年の5月からこのサービスをスタート。

特徴としては、給食ではなく、あくまでもランチサービスである点。
つまり、毎日のご注文ではなく、保護者様がお弁当をご用意できない時のサポートという位置づけです。なので、管理栄養士が考えるようなメニューではなく、保護者様が毎日作られるようなお弁当をプロである我々が考えてご提供する、をコンセプトにしています。
なので、メニューも月替わりで、月~金曜日まで固定でご用意しています。

こんな感じです。








ただ、折角、児童・生徒の皆さんにお弁当をご提供できるのだから…弊社としては、食育というと大袈裟かもしれないけれど、なにか「食」に関心を持って頂けるようなお弁当にしたい。というわけで、毎月、コンセプトを決めて、そのコンセプトにあったお弁当を企画し、ご提案しています。

毎月のコンセプトに関しては、こちらのブログをご覧頂ければ幸いです。
https://happylunchtime.hama1.jp/
(リンク先は精華小学校の保護者様向けページとなっています)

こんな感じで、前述しましたが5月からスタートした本サービス、11月13日段階で5校に導入して頂き、検討して頂いてる学校も数校。恐らく来年の4月に向けて、導入数は順調に増えていくと思われます。より多くの児童・生徒さんに。美味しくて楽しいランチタイムをご提供できるように、色々なアイディア、改善を進めていかなきゃ、と思っています。スタッフ総出で取組中です。







  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 07:20Comments(0)うお時関係今月の業務改善!清高的私感

2024年06月08日

【反省】商売の基本を忘れていました。。

気がつけば、3か月以上、blogのUPが出来ていませんでした。

この間、弊社は2月が決算期で、2023年の数字も確定したわけですが…やはり、というべきか、昨今の物価高の影響を受けていて、非常に厳しい数値となっていました。社長としては力不足を感じずにはいられません。売り上げは計画通り確保できたのですが、利益が…。
昨今の飲食業を取り巻く環境は本当に厳しい、と肌身で感じた次第です。

無論、2023年期中、仕入れ価格の高騰に伴い、弊社商品にも価格転嫁をさせて頂き、値上げを行いました。
その結果、幸運な事に、1,000円~1,200円の価格帯の商品売り上げが好調となり、新規のお客様が獲得できた事は非常にラッキーな事でした。
そういう意味では、価格転嫁による価格改定は成功だったと言えるかもしれません。
(それが出来ていなければ、多分、売上自体が伸びている事はありえないので)

しかしながら、この新規のお客様というのは、1デリバリーあたりのお届け個数が低い、オフィスワーカーのお客様が中心で、従来のお得意様層であるTV局様、製作会社様、イベンター様等のご注文が伸び悩む、という事態になりました。

ご注文を頂ける事自体、ありがたい事なのですが…こんな問題点が出てきました。
・1デリバリーあたりの注文個数が少ないオーダーだと、お届け件数が多くなる。結果、製造種類が多くなり、オペレーションが複雑になる。
・新規のお客様は、デリバリーサイト経由でのご注文が多くなるため、デリバリーサイトに支払うロイヤリティが増加し、利益率を圧迫する。
・デリバリーサイト経由のご注文は、サイト側が手配したドライバーが弊社にピックアップ後にデリバリーというフローになるのですが、このピックアップ時間が集中し、キッチン作業が前倒しになる。

これらを解決するために、取り急ぎ対応策として…
①自社配送の強化:軽貨物便を時間チャーターして、デリバリーサイトからの注文も、弊社にてデリバリー対応
②自社便化に伴う、ロイヤリティ交渉:配送を自社で請け負う事から、デリバリーサイトとの契約内容の見直し、ロイヤリティ費の比率交渉
この①②を行う事で、デリバリー時間を自社でコントロール出来るようになり、多少はキッチンオペレーションに余裕が出てくるはずです。
あくまでも対処療法ですが、これスタッフ的にも、経営的にも、いい影響が出てくるとは思っています。

でも、ふと思うんです。
これで良いのか?と

元々のお得意様層のような、1デリバリーで少なくて50食~多くて300食超のようなご注文の方がキッチンスタッフにとっては、オペレーション上、楽なのでは?と。
それで考えたのです。なぜ、このお得意様層からのご注文が少なくなったのか?を。

で、何を始めたかというと、現場復帰です。現場復帰といっても、キッチンではなくデリバリースタッフとして再び、走り始めました。お届け時に、お客様と実際にお話をして、どんなオケージョンやご予算、お弁当の使用頻度などを実際にヒアリングしてみました。

その結果、課題のお得意様からのヒアリングとしては…
A:相変わらずお弁当需要自体は変わっていない。むしろコンサート等は増えてきている
B:物価高騰でお弁当の価格は上がっているけれど、お弁当購入の予算は変わっていない
C:お弁当が高くなったけれど、安かろう、悪かろうのお弁当は選びたくない
D:他のお弁当屋さんとやりくりして、予算を調整しても、うお時への注文頻度はどうしても少なくなってしまう

そうなんです。僕らは仕入れ価格が上がったから、その分、価格転嫁をして、値上げを行いましたが…
大量に御注文頂くお客様ほど、当然、お弁当単価の予算は厳しい訳で…。
これに気づいてなかったんですね。僕は。

つまり、作り手側の論理に陥ってしまい、本当のお客様の姿、状況を鑑みることが出来なかった。
結果、お得意様層の状況、気持ちが想像出来てなかった。
そう、僕は、実際の状況や気持ちがわかってなかった。

商売の基本を忘れてたんですね、僕は。
どんな方が、弊社のどの価格帯の商品を、どんなオケージョンでご注文されるのか?
何となく分かっていたつもりでしたが、久々に現場に出ることで、そのズレや、思い違いに気づくことが出来ました。
「現場、百篇」とはよく言ったものです。

これらを受けて、大至急、手を打ちました。
まず、販売を縮小していた「洋食喫茶イセザキ」の販路拡大です。実はコロナ渦で、このブランドの受注数を控えめにしていたのですが、お客様、特にイベンターのお客様からのご要望がとても強いことが判り、今回、その受注数を大幅に増やしました。

それと、基幹ブランドである「横濱うお時」で、大多数の皆様からご要望のあった800円台の商品を急遽、開発・販売スタート致しました。スタートから約2週間ですが、徐々に販売数が伸びて来てます。




(自社850円 デリバリーサイト864円 商品群の一部です)

これで、お得意様が弊社のお弁当を召し上がって頂ける機会が増えると良いのですが…。
ドキドキしながら、ご予約をチェックしています。

経営の基本は、やはり現場。その中で、上記取り組み以外にも、新たなビジネスがスタートしています。
こちらは開始後1か月しか経っていませんが、その反響の大きさに驚いています。
こちらのお話は、また、いずれ。

飲食に従事する者としては非常に厳しい経営環境が続いていますが、現場に出て、お客様、スタッフと話をすると、色々な改善点やアイディアが生まれてくる。それらを1つ1つチャレンジして、今の時代に即したロケ弁屋さんを目指していきます。
いや、ひょっとするとロケ弁屋さんでもなくなるかも。
変化を恐れずに。むしろ前向きに。そうしなきゃ、生き残れませんから。

そういえば、元嫁さんからも「サバイバル能力だけは一流」って言われてたっけ。笑

頑張ります!






  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 16:22Comments(0)うお時関係清高的私感

2023年08月21日

【8月は繁忙期】数年ぶりの現場復帰です

8月は、弊社にとっては繁忙期。飲食店さんと繁忙期が違うんですよね。

コロナ渦以前、弊社は芸能・放送関係のお客様が、その売り上げを占めていました。コンサートやイベント、TVやCMの収録(ロケ)など。ご推察のように、この業界のお客様はコロナ渦で縮小を余儀なくされました。コンサートやイベントはともかく、TVやCM収録が減ったというと驚かれるかもしれませんね。普通にOAされていたので。でも明らかに売上が減ったのです。
では、収録関係が減った理由としては・・・・
①明らかにスタジオ収録が増え、ロケが減った。
②密を避ける意味合いからか、撮影隊の人員が減った。
この2点が考えられますが、明らかにコロナ渦以前に比べて、ご注文件数・数量が減り、弊社にとっては厳しい状況となっていました。
つまりお得意さんが元気がなくなった余波で、弊社も厳しくなった。そういうイメージです。

でも厳しいとばかり言っても仕方がないので、この間、弊社は既存のお客様ではない業界・方々にへの販路拡大を進めてきました。
具体的には・・・・
①一般企業、つまりホワイトカラーの皆様のセミナー、会議用のお弁当
②MR(製薬企業様)のドクター訪問用のお弁当

一言でいえば、狭く深くだった販売チャンネルを、広く薄くに作り直すイメージです。
この販路拡大のために行ったのが、多ブランドチャンネル化です。
横濱うお時のクオリティを保ちつつ、違うイメージのご商品を提供することで、新規お客様の獲得、他のブランドへの再注文によるリピートユーザー層の拡大。また、各ブランドをしっかり作りこむ事で、特にMRマーケットのお客様への訴求を行える、そう考えたためです。

2年をかけて、洋食喫茶イセザキ濱乃やきんのとき、という3つのブランドをローンチ、販売スタートすることになりました。

デリバリーサイトへの掲載もあり、2021年期から徐々にホワイトカラーのお客様が増え始め、22年期には年間契約で企業様のお弁当を定期的に受注するようになり、順調に売上回復してきました。

そして2023年。コロナ渦が5類に移行し・・・・人流が戻ってきました。
弊社の元々コアなお客様のご注文が戻ってきました。
しかも、面白い変化が起きます。
①多ブランド化による、短期間でのリピートご注文の増加
 うお時→洋食喫茶イセザキの流れが増え、お客様の中で繰り返しご注文を頂ける方が増えてきている
②4ブランドになった為に、連日開催のセミナーのお客様が弊社に1元注文を頂けるようになった。
  違うお弁当屋さんを頼まなくても、毎日違うイメージの商品を弊社は提供出来る為
③金土日に集中しがちだったご注文が、平日に均等にご予約が入るようになってきた。
④濱乃や、きんのとき、の売上が徐々に上がってきて、全体として単価UPに繋がってきている
⑤物価高騰、人財不足が原因なのか、芸能・放送関連のお客様のお弁当単価もコロナ渦以前に比べて10~15%上昇

なんだかいい事ばかりのようですが、好事、魔多し。
こういう時には、想像していないようなことが起きたりします。
色々起きていますが、僕的に一番のピンチは・・・・キッチンのエーススタッフの緊急入院。しかもお盆休み前。
幸い経過は順調のようですが、1か月はお休みになりそうで・・・・

というわけで、週1日ですがキッチン復帰しました。数年ぶりに。
僕がキッチンで調理するのを見たことがないスタッフも多くて。w
正直、ちゃんと出来るか心配でしたが、身体って覚えているものですね。意外と…。しかもメニューやスタッフも変わっているので、現場に入ることで見えるもの・判ることが多い。現場百篇と言いますが、まさにそうだと感じています。僕が考えてなかったような工夫をスタッフみんながしているのを多々見つけています。いや、本当にありがたいです。

早くエース君が復帰してくれることを祈りつつ、久々のキッチンを楽しみながら、色々と学び直そうと思っています。無論、デリバリーに出て、お客様とお話をすることも継続しながら。熱い夏になりそうです。皆様、熱中症にきをつけて頑張りましょう!


追記:最近お届けに伺ったお客様です。





  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 08:29Comments(0)うお時関係今月の業務改善!清高的私感

2023年06月18日

【6月は憂鬱な時期】売り上げが良くなればなるほど…

6月18日(日) 今日も元気に休日出勤中です。w

5月15日に弊社新ブランド「きんのとき」をローンチして、25日にデリバリーサイト「ごちクル」&「くるめし弁当」に出店している、横浜・うお時の人気商品群の値上げを敢行して、気がつけば6月も半ばになってしまいました。この1か月間は本当に慌ただしいというか、時間に追われっぱなしというべきか。

このローンチと価格改定、本当にタイミング悩みました。特に価格改定に関しては、デリバリーサイトでの販売価格が864円→900円(税込み)となることから、予算ありきでお弁当を探されているお客様にとっては、機会損失にしかならず、結果的に、売り上げダウンにつながってしまうのではないか?という危惧を持ちながらの判断でした。

ただ、事前データで、弊社をご利用(ご予約)のお客様のうち、約4割が外部流入、つまり検索サイトで「横浜うお時」を探し、そこに出てきた、デリバリーサイトのページ、及び自店ホームページにてご注文を頂いているというデータがあったので、問題はお客様のご予算、価格感なのかな?と思い決断した次第です。とはいえ、6割は、デリバリーサイト内での検索でご注文を頂いていたわけですから、正直、かなり不安材料でした。

それから約3週間が経ち・・・・現状を分析すると面白い結果が。
①25日~月末にかけて、一時的に注文件数・個数は減ったものの、6月に入り前月以上の注文数になってきている
②既存のお客様ではない企業様からのご注文が、デリバリーサイト経由で増えてきている
②価格を据え置いた自社HPへのご注文件数・数量が増えてきている

つまり、約4割のリピートのお客様のご注文はそのままで、且つ、デリバリーサイトではなく、自社への直接注文が増えてきている。
これは、中・長期的に見れば、デリバリーサイトへ弊社が支払う「外注費」が減り、収益改善に繋がる。
まぁ、その分、僕もデリバリーで走り回る事になりますが、これはこれでアリ、嬉しい結果です。

また、その他、残りの6割のお客様に関しては、弊社が元々得意としていたメディアやエンタメ系だけでなく、建築や通信、IT、サービス業など、多種多様な方々から、ご注文が入り、且つ拡大中。これは、正直、想像をしてなかった結果です。
その原因として考えたのは、価格を上げたことで、結果的に、今までお届けしていなかったお客様のご予算層にFITしたのだろう、と。
つまり、「捨てる神あれば、拾う神もあり」。価格を上げたことで、新たなるお客様層への露出・獲得が可能になったという事。
まだまだ続くと予想される、物価高騰の中で、より高価格でのお弁当を探していらっしゃるお客様層にキャッチ出来たのは、正直、かなり嬉しい状況です。

この新たなるお客様層にキャッチ出来たからか、「きんのとき」も販売2か月目にして、月産で1000食を優に超えそうです。今まで幾つかのブランドを開発し、ローンチしてきましたが、この短期間でこの数字は初めてです。秋頃までには、どれくらいまで伸びるのか、期待大です。

というわけで、弊社、物価高騰の余波を受けつつも、何とか。この波を越えられそうなんですが…
でも、経営者って、売上が上がったからと言って、単純に喜べないのが…なのです。

現状、僕の悩みは2つ。
1つは人財採用。いくら付加価値のあるお弁当を考えて、お届けするにしても、やはりある程度の生産能力の向上が必要。作業工数を見直し、改善をし続けていくにしても、やはり限度がある。お客様にご興味を持って頂き、ご予約をして頂ける段になって、製造数を大幅に超えてしまっていた場合、お断りをしなくてはいけなくなる。つまり、お客様のご期待に応えられない事になり、機会損失に繋がってしまう。
なので、スタッフの増員が必要なのだけど、これが今、本当に難しい。

もう1つは、キャッシュフロー。お勤めの方にはピンと来ないかもしれませんが、弊社は企業様をメインに商売を行っているので、基本、売掛、つまり請求書を送付して、お客様にお振り込んで頂く。大体、月末締めで、翌月末にご入金をして頂くわけですが、当然、その間に、仕入れや、給与などの支払いがある、つまり、その分を立て替えなきゃいけない。その為には、ある程度、資金をプールしてなければいけないのですが、弊社も含め飲食関連の皆さんは、コロナ渦で赤字だったところが多く、この資金(貯金というべきか?)を減らしてしまっているところが大多数かと想像できます。毎月の売上がほぼ一定額であれば、出ていく支払いもほぼ一定になるのですが、きつかったところから急激に伸びてくると、この立て替え(支払い)の、売上に対して支払い同じ比率で合っても、額面が大きくなり、本当に厳しくなる。
最悪の場合、黒字だけど、お金が回らず、黒字破産なんてことだってあり得る。

売上が急激に伸びれば伸びるほど・・・・
人とお金の問題が出てくる。

心配性な僕にとっては、社長業というのは、本当にストレスフル、メンタルにきます。
今までだったら鬱病を再発しかねない状況かもです。でも、多分、弊社が物価高騰の波を越えられそうなように、僕も何とか乗り越えられそうな気がします。だって今までも、何とかなってきたし、その間にいろんな考え方や、専門知識を持った方に相談できるようになったから。

むしろ、人とお金の問題がある、という事は、それだけ伸びしろ、改善点があるって、そう考えるようにしないと、やってられない!
と自分に言い聞かせています。
これから予想される飲食の閉店・倒産ラッシュの中だからこそ、ピンチはチャンスと捉えられたら…と弱気な社長ですが思っています。

さて、今日、最後のデリバリーに行ってきます!
貧乏暇なし、忙しくて不安を忘れられれば良いのですが。w



写真はうお時初代、つまり僕のおじいちゃん、渡邉時太郎。撮影時期は昭和5~10年ぐらいとの事。
ちなみに、おばあちゃんと所帯を持って、独立・開店したのが昭和15年。
渡邉の血、どうやら「危機に際して、心が躍る」みたいです。








  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 14:17Comments(0)うお時関係地域活動清高的私感

2023年05月29日

【社長あるある】段々、数字が好きになって来ました…

5月29日

5月15日、ちょうど2週間前に新ブランド『きんのとき』をローンチしたわけですが、本当にあっという間で。各種メディアに取り上げて頂いたことで、自分でもびっくりするような現状になっています。改めて、『ブランドコンセプトと、そのストーリー』が本当に大事だな、と痛感しております。

この2週間の事は、こちらを
https://www.uotoki.com/e1603904.html


で、この驚きを、どうやったら客観的に見ることができるか?
辿り着いた答えが、やっぱり数字なんですよね。売上だけではなく、ホームページの反響、製造にかかった工数・時間、そういったものを説明しようとすると、どうしても主観が入ってしまう。その主観というのは、あくまで自分の感覚で事象を捉えて、考えて、発信するものだから、人によって、その差異が出てしまう。

でも、数字に置き換えると、かなり現実的、客観的に説明できる。
ただ、難しいのが、その数字が、何に比べて、どう違うのか?それがいいことなのか?悪いことなのか?という比較をしてあげないと、多くのスタッフは理解が出来ない。何故なら、スタッフみんなが数字を意識して、毎日仕事をしているわけではないですから。
弊社の場合だと、恐らく製造個数、売上くらいは日々意識していると思うけど、それが月単位、年単位なんて・・・。

というわけで、過去3年間の決算書と損益計算書を見直して、数値化、データ化してみました。
例えば・・・・
①自社に直接ご注文をくださるお客様の割合
②お客様の平均単価。(1個当たりの購買単価)
③ホームページビュー数から受注に至る割合
④物価上昇による仕入れ価格の高騰、それがいつ頃から顕著になってきたのか?
などなど、他にも色々ありますが、これらを数字に落とし込んでみました。

この作業、スタッフに現状把握をしてもらうために作ったのですが・・・・
細かい数字を纏めてみるだけで、全体像が見えてくる。
むしろ自分の頭の中がとてもクリアーになっていく。

そのクリアーになった状態で、「では、どう解決していくか?」、あるいは「伸ばしていくか?」の方法論を考えれば良いわけで、感覚だよりの判断より、より明確に、且つ、スピーディーに経営判断が出来るようになる。やっぱり「数字は嘘つかない」と同時に「数字管理が会社経営の基本」というのを改めて痛感している次第です。

でも、この基本の大切さを学んだのは、やっぱり、過去の失敗からです。
確かにサラリーマン時代から数字やデータの重要性は理解していた。(と思います)。でも、年商が小さく、自分も現場に入らなければならないようになると、本当に今日、明日の事しか考えられなくなる。そうなると、数字を段々意識していかなくなる。結果、勘だよりの経営になり、気がつくと大きな落とし穴にはまり…最悪、本当に改善点を見出すことが出来ず、結果、より大きな損害を生むことになる。下手したら破産や廃業だったかも。

無論、数字管理だけでは会社経営できません。数字はあくまでも実績の積み重ね、なのですから。
この数字を活かすも、殺すも、恐らく大切なのが経営者の「勘」。
でも、この「勘」は感覚ではなくて、例えば、「物価上昇はいつまで続くのだろう?」、「今、流行っているものって何だろう?」、「同業者の動向はどうだろう?」といった、情報を仕入れて、自分なりに導き出した、ある種の「思考」あるいは「方向性」。

経理や財務が苦手でした。本当に。でも、本当に現場だけで感じる勘、フィーリングだけの勘というべきか、そんな経営をした結果、気がつけば大変なことになっていました。そんな轍を踏まないように、問題点の抽出、スタッフへの共有、この2点を客観的に伝えるために、自分なりに数字を分析するようになったら…意外と数字を見るのが好きになってきた気がします。無論、胃が痛くなるような数字を見なきゃいけない時はありますが。

基本に忠実に。常に感覚ではなく数字を。そして、日々、情報を集め、「勘」を研ぎ澄ませていく事。
これが経営者の仕事の基本なんじゃないか、と思う今日、この頃です。
大分、高いお金を勉強代に費やしてしまいましたが。

今でも、経営や財務は苦手です。w
清高、まだまだです。

写真は、3月下旬に鉢を植え替えた我が家のガジュマル君。
色々調べて、根詰まりが原因と判明して、鉢を大きいのに移し替えたら、あっという間に元気になりました。
問題点に気づき、対応策を考え、実行する。「おそらく」とか「多分」って感じてることの中に、本当は問題点があるんじゃないか。
だからこそ、そういう事こそ、より確実に数値化していく必要があると思います、経営者って。
弊社もこのガジュマルみたいに、一気に成果が出ると良いのですが・・・・


ガジュマルの移し替えはこちらから

今日も最後までお付き合い頂き、感謝です。ありがとうございます。  

2023年05月17日

【僕にとって本質って何?】やっぱりシンプルなのが1番じゃないのかな?

5月15日㈪

すこし遅れましたが、この日、弊社新ブランド「きんのとき」をサイトオープン致しました。このブランドのストーリーはリンクを貼るので、詳しくはこちらをチェックして頂きたいのですが・・・・。最初のインスピレーションは、2月3日、僕のおばあちゃんの命日に、叔母と話をしていて、ふと思いつき、横浜中央市場青果部のドン・藤岡さんにご相談して・・・・そこから結局、弊社を含む4社で商品開発となったわけですが・・・。

その過程で感じたことは、それぞれの会社・店舗の「強み」を活かす、その相乗効果がより高い価値を生むのでは?と。
今回の「きんのとき」プロジェクトは、これから数か月、半年、1年後という期間で、その結果が出てくると思いますが。
でも、きっと多くのお客様にご満足して頂けるブランドになると信じています。

今回、実質、思いつきから、形になるまで、つまりオープンまで約2か月で出来たのは、まさに、各社の「強み」を活かせたからだと思っているんです。プロデューサー的、指揮者的な視点でプロセスを考え、皆さんにお願いが出来たから。それぞれでイメージを共有して、それぞれが、それを活かすアイディアを捻りだし、UPグレードしていく。結果、こだわりだらけの商品が出来上がる。僕1人で考えるより、はるかに面白く、美味しいお弁当をお客様に訴求、提案することができる。(藤岡さん、関係者の皆様ありがとうございます)

長くなりましたが、この「強み」というのは、言い換えれば「本質」だと思うんです。
その会社がお客様に一番訴求したい商品やサービス、技術は何か?という事なんです。

今、飲食業、本当に厳しいです。withコロナになり人流は戻りつつありますが、人件費・物価高騰のあおりを受けて、経営環境は正直厳しい。でも、よくよく観察してみると、コロナ渦以前から厳しかったお店は厳しいまま、だけど、コロナ渦前、あるいは期間中に、それなりに収益を出せていたお店は予約を取れないくらい繁盛しているお店もある。(もちろん一部ですが)

それらに共通しているのは、わかりやすさ、なんじゃないか?と。
このお店、「うちはこれが売りなんです!」の「これ」がブレていないお店、それがポイントなんじゃないか、と。つまり「強み」=「本質」=「これが売り」なんじゃないかな?と。

僕はどうしても、お弁当という、言い方を変えれば自店の印象をどう伝えて、お客様に弊社を選んでいただくか?というビジネスをしているので、どうしても食べる方のマーケティング思考に陥りがちですが…でも「冷めても絶対に美味しい弁当を作る」、これだけは一貫しています。
ただ、ご利用頂くお客様を想定して、それに合わせてブランドをご用意して差別化を図っているだけなのです。
つまり、自社の本質を、どう活用・応用していくか?それだけを考え続けている。つまり、とってもシンプル。

この「これが売り」を経営者が理解していないと、2つの悪影響が出ると思います。

まず1つ目が、自社の強みが判っていないから、どうしても価格勝負になってしまう。まぁ、元々、「安さ」で売っていた経営者はあくまでも価格に囚われていて、その商品価値をちゃんと伝えきれてなかったりする。そうすると、なかなか値上げできず、結果、お客様が増えても、この物価高の影響で利益が出ない、出にくい構造になってしまう。

2つ目、これ結構多いパターンだと思うのですが、今まで、こうやってきたから、やっぱり同じやり方じゃなきゃダメじゃない。みたいな経営者。
よくあるパターンとしては、以前と同じ価格なのに、注文したら明らかにボリュームや質が下がってしまっている。結果、以前よりも顧客満足度が下がり、売上低下につながってしまう。でも、実は②の場合、「売り」が判っているのに、変化を躊躇している場合が多いような気がしますが。

「売り」を理解したうえで、商品価値の伝え方や、価格、方法論(例えば飲食店であればお皿や盛り付けスタイルを変える)を変えていなかなければ、このafterなのかwithなのか分かりませんが、このコロナ渦の時代には生き残っていけないんじゃないか?と本当に思っています。
宴会の規模は縮小していくでしょうし、若者のアルコール離れが顕著になり、2次会そのものが無くなってきています。結果、営業時間中の回転数が落ちてくる=来客数の減少は当面、避けられない現実だと思うので。

だからこそ、弊社、この「きんのとき」以降、reブランドや商品や価格変更をここ数か月で一気にやってしまおうと思っています。
それだけ、時代が変わった、本当に肌身で感じています。だからこそ、以前のモデル、スタイルを変えることは怖いことですが、やるしかない、そう思っています。

でも1つだけ、時代が変わっても、変わらない「売り」があっても良いと思っています。
それはサービス、言い換えれば、「人」。
お客様にサービスを提供する側の人間として、より高いレベルでお客様に満足して頂くためには…を考えて行動する。
自店の「売り」をちゃんと説明できる、「売り」がブレないように、やり方を変えてみる。そういうアクション、つまり挑戦できる。
この経験を通じて、サービスは向上・成長できる、と僕は信じています。

これは仕事だけでなく、生きていくうえでも同じなのかも。
自分はこんな人です、これが好きです、と言える人には、共感できる仲間が増えていく。
そこから、輪が広がり、色々な事が学べる。
つまり、己を知ろうとすることが、人生を豊かにする。これは、常識や一般論とかけ離れたことでも良いと思っています。
ビジネスでモデルやスタイルを変えるように、自分が興味を持ったことにチャレンジしてみる。
その結果、経験という貴重な学びが得られる。

どんなに時代が変わっても、自分と向き合い、変化し続ける事が、より人生を豊かにすることなのかもしれません。それは個人も法人も一緒で。いかに自分の「売り」を見つけて、それを活かしていくか、楽しんでいくか、すべてはそこに尽きるのでは、と。

四十にして迷わず、と言いますが、正直、悩みっぱなし。(笑)
でも、悩んでいるからこそ、チャレンジし続けるしかない。成長し続けるしかない。
それは、僕も、会社も。
だから、変化する事への恐怖を克服しなきゃいけない、そう信じるしかない。

やっぱり、シンプルなのが一番。
清高、まだまだです。

きんのとき・氷見越田商店のサゴシの幽庵焼き海苔弁御膳

写真は弊社新ブランド「きんのとき」のフラッグシップ商品。詳細は、こちらのメニューページをご覧ください。

きんのときホームページ https://kinnotoki.yokohama/
きんのときストーリー https://kinnotoki.yokohama/information/
きんのときメニュー https://kinnotoki.yokohama/order/

【きんのときプロジェクトチームの皆様】
蔦金商店 http://www.tsutakin.com/
SEOS平井写真館 https://seos.co.jp/
ツルミ印刷 http://www.tsurumi-p.co.jp/


  

2023年05月12日

【改めて思う事】経営者は人気商売ではない、という事

5月11日

毎月恒例の、ハジメフーズ全社会議に出席のため、大阪へ。
相変わらず、朝7:30に伊丹に降りてから、会議、MTG、臨店で1日が終わった。

ふと、会議に参加して思った事。
危機感がない、という事。現状に対して、不安や不満を持っている人がいないという事なのか・・・
ずっと俯いて会議に参加している店長が目立った印象。

各店の数字把握や、アルバイトスタッフ用のチェックシートをディスカッションする場であるはずなのに、正直、プレゼンター以外からの発言が全くない。。

これは僕が常勤でないからそう感じるのか?
あるいは、みんな諦めているのか?

無責任に言ってしまえば、僕は社外の人間なので、僕が出来る事、お手伝いできることは限られているし、僕が負う責任は、そんなに重くない。
でも仕事として引き受けた以上は、現状把握と、僕の経験から、次の方法論を提案する事。そして、それを実行して、着実に成果を積み重ねていく事、それをサポートするのが僕の役目。

悶々とした思いで会議が終わり、ある店長を含め3人でMTGというか、会話をしていた時に、「あぁ、会社風土が変わらない原因の一つがこれだったのか」という事を改めて感じた。そして、その根っ子の部分を変えなくては、店長たちが成長しない、と痛感した。
店長たちが成長しなければ、お店は決して良くならず、結果、お客様が魅力を感じないお店になってしまう。

それを何とかするために、僕は、この会社の仕事を引き受けたのだ、という事を思い出した。
なので、社長MTGの時に、社長に現状を踏まえたうえで、ある提案をした。
この提案が受け入れられるかどうかは、社長の判断次第だろうけれど、少なくとも、僕がこの会社の社長だったら、まずはこの手しかないんじゃないか・・と。劇薬的な手段・方法ではあるけれど。これをしなければ、みんなの意見や思いをディスカッションできる環境にならないんじゃないか?と。

出来ていない、問題点ばかりを見つけて、それを問いただすことは簡単。でも、なぜ、そういう事例が起きたのか?その根本原因を見つけて、手術しなければ会社はつぶれてしまう。そう、誰かが悪役になって、過去の成功体験や方法論をぶっ壊して、新しいやり方を、スタッフみんなと作り上げていくしかない。それが僕の社外取締役としての役目。

経営者は人気商売ではない。皆に愛される社長が、いい経営者とは限らない。時にやさしく、時に寄り添い、そして、時に決断を下す。
理想論ではなく、現実を受け入れて、その決断・判断を出来るかどうかが、経営者の役目なんだ、と改めて感じた次第。

ハジメフーズの為に、僕は悪役になる!
そう決めた今回の出張でした。
頑張っているスタッフにも、この思いがいつか解ってくれることをくれることを信じて。

清高、まだまだです。がんばらねば!


地元・横浜からかなり遠いのに、この風景を見た時に、「やっぱり、やることは一緒なんだよな」と。
場所や職種は違っても、経営者に必要なのは、覚悟!それしかない、と。
  

2023年05月04日

【1年の計はGWにあり】今期経営計画書の作成です

5月4日㈭

皆さん、ゴールデンウィークですね。お休みされていますか?
僕は…毎年、お仕事なんです。しかも、社長らしいお仕事をこの時期しています。

弊社は2月決算。なので、決算書が出来上がってくるのは4月末。
この決算書をベースに、今の現場の課題、世情などを考えて、毎年この時期に経営計画書を作成しています。本来であれば、3~5年後を見越して、そこにたどり着くためのアクションプランであるべきなのですが、弊社のような超零細企業だと外的要因で本当に経営環境が一気に変わってしまうものだから、単年計画にしています。

人財不足に、物価高騰。一応、飲食業の括りに入るビジネスをしている者としては、正直、今の経営環境は厳しいです。
ただ、間違いなくデリバリー市場は拡大傾向にあるので、この中でどうやって利益確保をしていくか、そこを考えるのが経営者の仕事かと。

詳しくは書きませんが…
今期のテーマは、「ESの向上。つまり従業員満足度を上げることで、CS(顧客満足度)を上げる」という事。
そのためには、より付加価値のある商品をどうやってお客様に訴求、お届けするかがカギになる。
もうちょっと書くのならば、「良いところをより伸ばし、且つ、スタッフの負担を減らすか」そこが今期の弊社の課題と考えています。
その課題を解決すべく、今月後半から7月末か8月上旬までに、一気にアクションプランを実施していきます。

感じていることと、考えている事、数値化されたことを文字に起こすこと。そうすると、自分の頭もスッキリするし、優先順位も立てられる。
また、文章化することで、スタッフへの理解、伝え方がよりシンプルになる。その結果、理解度が増すし、各々がいろんなアイディアを提案してきてくれる。結果、この計画書がより肉厚になっていく。

この方法、実は、6年くらい前から始めたのです。
僕一人では、至らない事、気づかない事が多かったし、自分の考えていることがスタッフに共有出来ていないと感じるようになったから。
あれも、これも、思いつきで仕事をしてしまうと、結局、全てが中途半端になってしまう。意思の疎通が出来ない事、つまりスタッフが同じ方向に向かえない。だからこそ、今年は「これ!」と決めて、確実にチームとして仕事をしてく為には、やっぱり文字化していかなきゃいけないな、と。
その方がスタッフのみんなも、今日だけでなく、明日、明後日、来週、来月みたいな視点を持ってくれるようになるのかな、なんて。
まぁ、これも失敗から学んだことなんですけどね。気がつけば毎年、作成するようになっていました。


そんな訳で、今年は決算書を受け取って3日間でなんとか完成。
来週中には主要スタッフに説明をして、今期の目標を明確にしたうえで、みんなのモチベーションを上げるべく頑張ります。スタッフのみんなが、どんな顔をするのか楽しみなような、不安なような。毎年5月はそんな気分です。

まだまだ課題だらけ。
やらなきゃならないコトだらけ。
スタッフのみんな、手伝ってくれるかな?

清高、まだまだ、です。



追記:今年は8日㈪まで、あと2本お仕事が残っています。(文章作成2件と提案書作成)
まぁ、お休みらしさを感じなくて、寂しがり屋の元鬱病患者としては、精神的には楽ですが…
こんなんで良いんでしょうかね、僕?w
  

2023年04月29日

【ちょっとの不便やこだわりが…】人生を豊かにするのかもね

4月28日(金)

突然、僕のアイフォンが壊れました。電話、着信するのですが、通話ボタンを押しても繋がらずコールし続ける感じ。という事は、こちらかも発信できないわけで、通話が多い僕にとっては非常にまずい状況。結論から言うと、ドコモショップに行って調べてもらった結果、すぐに修復できましたが。(修理そのものは10分ぐらいで済んだのですが…2時間待ちは…泣)

考えてみたら、LINEやfacebookのメッセンジャー機能等も使っていますが、基本、通話をしていることが多い気がする。まぁ昭和のおっちゃんなので、タイピングが面倒なのかもしれませんが。それと、明らかに通話の方が、相手のリアクションが判りやすい。これって個人的に大切だと思ってるんです。

で、スマホが壊れて連絡が取りにくい状況、仕事的にはNGですが・・・・
個人的には、すごく楽。というか、楽しい。
普通だったら、不便で困る、の方が強いと思うのですが、僕、全然そんな風に感じませんでした。

で、なんでだろう?と思って考えてみたら・・・・
本当に緊急で必要な連絡なら、多分、会社の代表番号に電話かかってくるだろうし。まぁ、それはそれでスタッフが対応するなり、僕にメッセージを送ってくるだろうし。まぁ、幸いそんな状況にはなりませんでしたが。

以前もblogで書きましたが、便利な事=絶対に楽しい、ではない、という事をこの日の午後、体感出来たと思います。
より具体的に説明すると、便利な事=快適、でも、それが楽しいかどうかは別、という意味です。

そんな事を思っていて、「ハッ」としたのが、僕の周りには意外にアナログなものが多いという事。例えば愛車は既に10年落ち、時計も殆どクオーツを使用せず、自動巻きばっかりだったり。大好きな音楽も、配信よりもCDとして購入したり。
クルマも、時計も、配信も、本来は新しいものほど快適なはず。だって、燃費が良かったり、精度が高かったり、保管場所を考えなくてもいいわけだから。でも、面倒な物を選んでしまう、僕がいる。ファッションもそうで、ボトムはここ、ウェアはここ、靴はここ。しかも、基本、同じモデルの色違いを複数所有していたりする。よく言えばこだわり、悪く言えばコンサバ、トレンドを追わないというべきか。

頭に浮かんだのは「最新のポルシェが最良のポルシェ」という言葉。これ、実は販促用のキャッチコピーだったと言われていますが、決して「最高のポルシェ」と言ってない点が好きなんです。
新しいものは確かに、最良。でも、最高かどうかはお客様が決めてください、みたいな。無論、このキャッチを出すという事は製品に対して、ものすごい自信があるからだと思うのですが。

別に新しいものを否定しているわけではないんです。でも、不便だからこそ面白いこともある。変わらないからこそ、楽しめることもある。
デジタル、アナログ、トレンドを問わず、自分の価値判断で商品を選び、生活していく。それがきっと、清高って人のライフスタイル、ブランディングになっているんだろうな。その楽しさは、自分自身が決める事、求めていく事なんだよな、きっと。

全ては自分が楽しめるために。自分らしくあるために。
そんな風に感じた金曜日の午後でした。

今日もお付き合いいただき感謝です。

追記:ちょこっとだけ、僕の楽しいをご紹介。





ひょっとしたら、新しいものを選ぶのが苦手…なのかも。w
ふと、このblogを書いてて思いました。w まぁ、良いか。






  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 08:25Comments(0)うお時関係濱街沿線ダイアリー清高的私感

2023年04月22日

【気長さって愛かも】人財育成に関して思う事

4月20日㈭~22日㈯

今日は、今回の大阪出張の最終日。このblogもフライト待ちの空港で書いています。
今回も相変わらずドタバタな日程で、ホテルで睡眠をとっている以外、すべて仕事という・・・・相変わらずな出張でした。

初日にお邪魔したのは、香里園(寝屋川市)にある、鶏からと鉄板鍋のお店、儿(jin)
このお店は、僕が社外取締役を務めているハジメフーズから、独立した店長が個人経営しているお店。数字をみていて興味があったので、ちょっと、いやかなり大阪市内からは行きづらい場所ではあるんですが、お邪魔した次第。
14卓で44~45名くらいのサイズ感のお店です。で、色々と話をしたのですが、仕事に対する意識、経営に対する意識というのかな、それが物凄く高い、そう感じた次第です。もちろん、お料理も、サービスもバッチリ。オープンから10年以上経過しているお店なので、業態疲労が進んでいる感は否めませんが、少しのリニューアル、見せ方の変化で、大分、このお店は変われると思うんです。コロナ渦からすこしづつではありますが、持ち直してきているし、個人的に、とっても楽しみです。

翌日は、朝から、ハジメフーズの直営店舗・店長会議と、本社で社長・総務会議の2本でぎっちり夕方まで。
夕刻からは、会長を交えて、何故か餃子パーティーに参加させて頂き、色々なご経験をお伺いする事が出来ました。
プライム・リンク時代の後輩の名前がチラホラ出てきて、あっという間に22時過ぎまで。愉しいひと時でした。ありがとうございます。

それで店長会議なのですが・・・・
前日にOBの店長と話をしたせいもあるのだろうけど、なんだか・・・・。
店長の意識というか、責任感を感じることが出来ない内容で、久々に雷を落としてしまいました。現状認識の甘さ、数値管理の意味、それらが全く出来ていない。でも一番、僕が頭に来たのは、自分から考えて発言しようとする人間がいなかったこと。また、発言内容もマイナスばかり、つまり言い訳しか言わない事。現況数字を見る限り、考えうるすべての事をやらなきゃいけない、ディスカッションしなきゃいけないのに、現状維持、あるいは、ネガティブな事しか思い浮かばない・・・。

正直、俺、なんで月2回、大阪まで来て彼らと仕事しているんだろう?と思ったら腹が立って。。

確かに、店長陣が物を考えない、あるいは発言できない理由、そういう社風になってしまっている理由はわかっています。何故なら、以前の弊社・うお時もそうだった時期があるから。
でも、社長として、会社存亡の危機であることを伝えたら、パート・アルバイトスタッフが様々なアイディアを出してきてくれて、結果、今の社風になっています。

なので、同じように、ハジメフーズでも、現状数字を毎月みんなに伝え、それぞれが考えたことをディスカッションし、PDCAを回していく、その流れを作ろうとしているのですが、あまりに危機意識、やる気が感じられない。

それでみんなに伝えたんです。君たちよりアルバイトの方が仕事ができるっておかしくないか?と。
直営3店舗のうち、1店舗、Kぽちゃというサムギョプサルがメインの韓国料理店があるのですが、このお店、営業的に非常に厳しくて。
なので、この店舗、営業しながらではあるのですが、3月15日にリニューアルオープンをしました。予算的には、本当に限られた予算
内で、いかにお店を良くするか?という課題に対して、取った手法が・・・・
働いているスタッフ、主に女子大生に、どんなお店だったらこのお店に来たいって思う?と、MTGを開催し意見をヒアリングしたのです。
それを僕と店長が意見集約をして、総務セクションと1つ1つをカタチにしていった結果・・・・
リニューアル後、約1か月ですが、確実に売り上げが伸びて来ています。場所柄、3月より4月の売上が落ちる傾向があるのにです。


(リニューアル後のKぽちゃ

つまり・・・
大人な店長よりも、大学生たちの方が、危機感や、アイディアを発信できてる、という現状。
確かに、責任感がなく、思いつきだろう?という方もいるでしょうが、その思い付きでもディスカッションをし、肉付けすれば武器になりえる。
でも、何も感じない、考えなければ、思いつきでさえも発言・発信できない。ディスカッションにも至れない。

そういった彼らを変えるためには・・・・
やっぱり社風を変える事しかないと思います。つまり、即効性は無いけれど、長期にわたり、少しづつ、トライ&エラーを繰り返しながら、チャレンジしていく、発言しやすい環境を整える事しかない、と。

残念なことに、僕には子供はいません。でも、気長に我慢し続け、店長陣の成長を待つ、見守るというのは、きっと、子育てと一緒なんじゃないか、と。無論、ビジネス、商売なので、お金が途切れるまでに何とかしなきゃいけない、そのための僕のお仕事な訳ですが。
1人1人の得意なところを活かしつつ、上手くみんなのモチベーションを上げながら、成長を見届けたい、そんな気持ちでいっぱいです。

教えることは学ぶ事。
本当に清高、まだまだだと思います。大阪に来ると、自分の力不足をより感じづにはいられません。

追記:店長会議を通じて、少しだけ期待を持てるようなことが起きました。
以前から某店長に相談していた、キラーコンテンツ、こんな感じでどうですか?と。


一見すると普通の肉寿司なのですが、彼はこんな風にサーブするとの事


焼肉屋さんに来て、店長が目の前で仕上げるメニュー。こんなサービスがあったら、とっても面白いですよね。
彼はキッチン上がりの店長なので、接客をどうやったら楽しんでもらえるか?を考えるために与えたタスクですが、結果、こういう方法を考え、5月からのメニューの目玉として打ち出す予定です。

正直、心の中では焦りまくりですが・・・・
少しづつ、丁寧に、一緒に問題をクリアーしながら成長していきたいと思っています。
ひょっとしたら、僕、愛が足りないのかもしれません。兄弟愛が。
でも、ダメダメな自分なりにコツコツ、取り組んでいきます!少しづつでも確実に。
素晴らしい経験をさせて頂けている、と心から感謝しています。
山元社長、本当にありがとうございます!

次回の大阪、約20日後ですが、楽しみです!

今回も長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。