2021年12月15日
【感慨深いなぁ】久々の実食
ロケ弁屋さんには、良くあることなのですが、お客様都合で急遽、お弁当の配送個数が減ってしまう事があります。例えば、天気で現場が変更になったり、予定より早く撮影が終わってしまいそうなので・・・など。
無論、当日の個数変更ですから、全額、御請求をさせて頂いておりますが。まぁ、今日、そんなことが有りまして・・・
久々に、自社のお弁当を自宅に持ち帰り晩御飯、実食しました。
総菜の味を、たまにチェックしていますが、商品自体を食べるのは久々。
で、正直な感想を言うと、「美味い」と思いました。胸を張って、「本当に美味い」と。
そして、とっても感慨深い気持ちになりました。
僕は30歳の時に、サラリーマンを辞し、実家「うお時」に戻ってきました。その頃はまだ有限会社で、ロケ弁屋ではなく、所謂、法人給食屋さん。有名な会社さんでいえば玉〇屋さんみたいな。朝、お弁当を注文すると、昼には日替わりの低価格弁当が届く。そんなお弁当屋さん。
ただ、みなとみらい地区の開発(ランドマークタワーの現場や周辺の建築現場等)が大方終わり、バブルもはじけて、売り上げは落ち、廃業寸前でした。それだけでもシンドイのに、僕にとって1番ショックだったのは、当時の経営者、つまり父や叔母、そして従業員のみんなが、みんな自信を失っていた事なんです。
自分たちが、魚を捌き、野菜を切り、全て手作りで作っていたお弁当、それを作っている自分たちが「美味しくない」、と思っている現実。
飲食店で、目の前でお客様をおもてなしするビジネスをしていた僕にとっては、その状況は全く想像だにすることができない現状でした。
あれから17年。いろんな事がありました。
成功も失敗も。スタッフも2/3くらい入れ替わりました。
法人給食をやめ、ロケ弁屋さんにターゲットを転換し続けてからも、お弁当を作り続けてきました。
この業態転換のきっかけは、日替わりではなく、メニューを固定化することで、味のブレを無くすことを考えたからです。つまり応用問題を解くのではなく、基礎力を徹底的に高めていくみたいな。自分たちの能力で出来ることの範囲を決め、それを徹底的に高めていく。そんなイメージです。
そして3年前、紆余曲折がありましたが、うお時史上、最大のリ・ブランド化に踏み切りました。以前よりも基礎力が高まり、よりお客様に認知、ご満足して頂けるように、60年以上守ってきたロゴを変え、メニューを固定して。結果、売上も順調に回復してきた時に、コロナが襲ってきました。これは僕にとっては、本当に最後の大勝負でした。多分、ここで失敗していたら、今、このブログを書いていることはなかったと思います。
コロナ禍で、幸いなことに神奈川県の療養者施設にお弁当を納品することが出来、なんとか、会社を守る事が出来ました。その頃から、お客様から、メールや口コミ等で「うお時の弁当は美味しい」という声やコメントを見るようになりました。でも、古くからいるスタッフはそれでも疑心暗鬼で。
で、先日、母が、「最近、うちのお弁当、美味しいと思うのよね」と。
よくよく見れば、古くからいるスタッフの顔つきが、以前と全然違う事に気づいたのです。あれ、会社の雰囲気が昔と全然ちがう、と。ひょっとして、自分たちも「うちの弁当は美味い」と思うようになったんじゃないか、って。
そして、今日、久々に弁当をちゃんと食べて、自分の確信になったのです。僕らが作るお弁当は、どこに出しても恥ずかしくない、本当に美味い弁当だ、と。
なかなか自信を持って、プライドを持って仕事をすることは難しい事だと思います。
でも、日々、出来ることをコツコツとやり続け、工夫やアイディアを積み重ねていくと、商品のクオリティは向上し、自分たちがつくる商品に自信やプライドを持てるようになる。そうなるためには、本当に途方もないほどの繰り返しと、工夫をし続ける事なんじゃないか?
それは商品だけでなく、人生や人付き合いも同じじゃないか?と。つまり、焦らない、じっくりと時間をかけて一緒に構築していく。
それが分かるまで、僕は17年間かかりました。
そしてうお時は、17年で少し成長しました。
でも、まだまだです。
この自信やプライドに満足することなく、更にお客様にご満足して頂く商品を作り続けていくのには、どうすればいいのか?
それをスタッフみんなが常に考え、発信、チャレンジしていける環境を作っていきたい。
今までの成功体験に満足せず、貪欲に、顧客満足という結果を追い求めていきたい。そんな組織にしていきたい。
うお時も、僕自身も、2022年、自らの殻を打ち破る、そんな年にしたいと思います。
これから17年、ひょっとしたら必要になるかもしれませんが、そのスタートは、自信をもちつつ、でも、そこに甘えない組織を目指すことから始まる、と信じて。
無論、僕の人生も会社同様、焦らず、じっくり考え、反省、失敗をすべき点を見つめなおして、それを活かす。より自分らしく生きていくために。もっと貪欲に人生を愉しむために。自分を信じて。
まずは、今の自分(自分達)が出来ることを決めて、毎日、出来ることを愚直に突き詰めていく。そして工夫やアイディアをトライ&エラーを恐れずにし続けていく。
全ては信じることから始まる。
会社だけでなく、自分自身にとっても、感慨深い実食、忘れられない実食になりました。。きっと、今晩の事は、死ぬまで忘れることはないと思います。
無論、当日の個数変更ですから、全額、御請求をさせて頂いておりますが。まぁ、今日、そんなことが有りまして・・・
久々に、自社のお弁当を自宅に持ち帰り晩御飯、実食しました。
総菜の味を、たまにチェックしていますが、商品自体を食べるのは久々。
で、正直な感想を言うと、「美味い」と思いました。胸を張って、「本当に美味い」と。
そして、とっても感慨深い気持ちになりました。
僕は30歳の時に、サラリーマンを辞し、実家「うお時」に戻ってきました。その頃はまだ有限会社で、ロケ弁屋ではなく、所謂、法人給食屋さん。有名な会社さんでいえば玉〇屋さんみたいな。朝、お弁当を注文すると、昼には日替わりの低価格弁当が届く。そんなお弁当屋さん。
ただ、みなとみらい地区の開発(ランドマークタワーの現場や周辺の建築現場等)が大方終わり、バブルもはじけて、売り上げは落ち、廃業寸前でした。それだけでもシンドイのに、僕にとって1番ショックだったのは、当時の経営者、つまり父や叔母、そして従業員のみんなが、みんな自信を失っていた事なんです。
自分たちが、魚を捌き、野菜を切り、全て手作りで作っていたお弁当、それを作っている自分たちが「美味しくない」、と思っている現実。
飲食店で、目の前でお客様をおもてなしするビジネスをしていた僕にとっては、その状況は全く想像だにすることができない現状でした。
あれから17年。いろんな事がありました。
成功も失敗も。スタッフも2/3くらい入れ替わりました。
法人給食をやめ、ロケ弁屋さんにターゲットを転換し続けてからも、お弁当を作り続けてきました。
この業態転換のきっかけは、日替わりではなく、メニューを固定化することで、味のブレを無くすことを考えたからです。つまり応用問題を解くのではなく、基礎力を徹底的に高めていくみたいな。自分たちの能力で出来ることの範囲を決め、それを徹底的に高めていく。そんなイメージです。
そして3年前、紆余曲折がありましたが、うお時史上、最大のリ・ブランド化に踏み切りました。以前よりも基礎力が高まり、よりお客様に認知、ご満足して頂けるように、60年以上守ってきたロゴを変え、メニューを固定して。結果、売上も順調に回復してきた時に、コロナが襲ってきました。これは僕にとっては、本当に最後の大勝負でした。多分、ここで失敗していたら、今、このブログを書いていることはなかったと思います。
コロナ禍で、幸いなことに神奈川県の療養者施設にお弁当を納品することが出来、なんとか、会社を守る事が出来ました。その頃から、お客様から、メールや口コミ等で「うお時の弁当は美味しい」という声やコメントを見るようになりました。でも、古くからいるスタッフはそれでも疑心暗鬼で。
で、先日、母が、「最近、うちのお弁当、美味しいと思うのよね」と。
よくよく見れば、古くからいるスタッフの顔つきが、以前と全然違う事に気づいたのです。あれ、会社の雰囲気が昔と全然ちがう、と。ひょっとして、自分たちも「うちの弁当は美味い」と思うようになったんじゃないか、って。
そして、今日、久々に弁当をちゃんと食べて、自分の確信になったのです。僕らが作るお弁当は、どこに出しても恥ずかしくない、本当に美味い弁当だ、と。
なかなか自信を持って、プライドを持って仕事をすることは難しい事だと思います。
でも、日々、出来ることをコツコツとやり続け、工夫やアイディアを積み重ねていくと、商品のクオリティは向上し、自分たちがつくる商品に自信やプライドを持てるようになる。そうなるためには、本当に途方もないほどの繰り返しと、工夫をし続ける事なんじゃないか?
それは商品だけでなく、人生や人付き合いも同じじゃないか?と。つまり、焦らない、じっくりと時間をかけて一緒に構築していく。
それが分かるまで、僕は17年間かかりました。
そしてうお時は、17年で少し成長しました。
でも、まだまだです。
この自信やプライドに満足することなく、更にお客様にご満足して頂く商品を作り続けていくのには、どうすればいいのか?
それをスタッフみんなが常に考え、発信、チャレンジしていける環境を作っていきたい。
今までの成功体験に満足せず、貪欲に、顧客満足という結果を追い求めていきたい。そんな組織にしていきたい。
うお時も、僕自身も、2022年、自らの殻を打ち破る、そんな年にしたいと思います。
これから17年、ひょっとしたら必要になるかもしれませんが、そのスタートは、自信をもちつつ、でも、そこに甘えない組織を目指すことから始まる、と信じて。
無論、僕の人生も会社同様、焦らず、じっくり考え、反省、失敗をすべき点を見つめなおして、それを活かす。より自分らしく生きていくために。もっと貪欲に人生を愉しむために。自分を信じて。
まずは、今の自分(自分達)が出来ることを決めて、毎日、出来ることを愚直に突き詰めていく。そして工夫やアイディアをトライ&エラーを恐れずにし続けていく。
全ては信じることから始まる。
会社だけでなく、自分自身にとっても、感慨深い実食、忘れられない実食になりました。。きっと、今晩の事は、死ぬまで忘れることはないと思います。
【50歳にて迷いっぱなしですが…】20年目の大改革中です
【反省】商売の基本を忘れていました。。
【8月は繁忙期】数年ぶりの現場復帰です
【6月は憂鬱な時期】売り上げが良くなればなるほど…
【社長あるある】段々、数字が好きになって来ました…
【僕にとって本質って何?】やっぱりシンプルなのが1番じゃないのかな?
【反省】商売の基本を忘れていました。。
【8月は繁忙期】数年ぶりの現場復帰です
【6月は憂鬱な時期】売り上げが良くなればなるほど…
【社長あるある】段々、数字が好きになって来ました…
【僕にとって本質って何?】やっぱりシンプルなのが1番じゃないのかな?
この記事へのコメント
シルクセンターの地下でも販売していますか?
Posted by マウンテン at 2021年12月16日 06:31
ご覧頂き、ありがとうございます。
以前は、シルクセンターで販売をしておりましたが、昨年10月で撤退、店頭販売部門を廃止致しました。現在はデリバリーのみの対応となっております。
何かの際に、ご利用頂ければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。
以前は、シルクセンターで販売をしておりましたが、昨年10月で撤退、店頭販売部門を廃止致しました。現在はデリバリーのみの対応となっております。
何かの際に、ご利用頂ければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。
Posted by 渡邉清高 at 2021年12月16日 18:40