2023年09月03日
【ブランドイメージの本質とは?】シウマイ弁当の値上げで思う事
数日前、崎陽軒さんのニュースをメディアで知りました。昨年に続き、10月1日から更に値上げとの事。
詳細はこちらを。
崎陽軒、シウマイ弁当50円上げ950円 122品目値上げ(8/31 日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC313H20R30C23A8000000/
全く規模感は違いますが、思うところがあるので、纏めてみようと思います。
まず値上げに関して。
値上げ自体は同業者として仕方がないのかな?と思っています。確かに仕入れ価格の高騰、人件費の上昇という経済環境から考えたら致し方ないのかな、と。むしろ、価格転嫁をして売り上げが確保できない方が問題だと思います。恐らく、そういう会社や商品って、他との差別化が出来ていなかったから、つまり価格ありきで今まで商売をしていて、ウチの売りはコレという価値、イメージを提供出来ていなかったからなのかな?と。
あくまでも私感ですが、コロナ渦を経験して、「食」に関して、大分お客様の意識が変わったな、と思っています。
大きく分けると下記2点。
①会食・外食の機会が減少したことで、「食」に対してお客様の期待度が増している事。その期待の反動というのか、以前よりもお客様ご自身が情報収集をしっかり行い、TPOに応じたお店・商品選びをされている。
②コロナ渦以前のコスパという言葉に代表されるような価値ではなく、オケージョン、商品力、サービスまでを含めた価値に対する価格感度にご満足感の基準が変わってきている
つまり、お客様がお店、商品選びにコダワリを持たれるようになったという事だと思うんですよね。
そのこだわりのアンテナにひっかかるようなお店・商品づくり、情報提供、サービスをご用意することが、今の厳しい経済状況の中で生き残っていく方法なんじゃないか、と。 でも、よくよく考えると、これら一連のお店・商品づくり・情報提供・サービスに一過性がなければ、その価値は伝わりづらい。つまり、「うちはこういうお店なんです」「うちの商品はこれが命なんです」というブランドイメージがしっかり出来ていないと、これら一連の方法論が出来ていても、お客様のアンテナ・心には響かないんじゃないか?と。
つまり、提供側(お店側)が、自分達の売りをしっかりと理解できているか?
実は、そこがポイントなんじゃないか?と。
それを踏まえて、シウマイ弁当のお話。
お客様、それぞれが思うシウマイ弁当のイメージって何なのか?
僕は、「安くて美味しい」、だと思っています。このブランドイメージがあり、それを体現する商品があったから、シウマイ弁当は多くの方に支持されてきたのだと思っています。これは本当に凄い事だと思います。しかも変わらないようで、日々改善を繰り返し、そのブランドイメージを守ってきている。規模は全然違えども、この凄さ、同業者として本当に頭が下がる思いです。こういった努力がある限り、価格転嫁をしてもシウマイ弁当は売れ続けると思います、恐らく。
でも、このままシウマイ弁当の価格が上がっていってしまうと、僕が思うシウマイ弁当のブランドイメージは間違いなく変わってしまうと思います。だって、高くて美味しい、になってしまうから。つまり、時節に合わせすぎて、本来のブランド価値を損なってしまうのでは、と危惧しているわけです。
変わらないように努力をし続けることも改善。でも、ひとつの形に、成功事例にこだわり続けて本来のブランド価値を失っては元も子もない。
シウマイ弁当を変わらない美味しさで売り続けるのならば、もう1つの「安くて美味しい」を具現化しなければ、シウマイ弁当の持つ本質的なブランドイメージを守れないのでは、と感じる次第です。企業努力、つまり新商品開発や、改善ポイントの情報発信等をしっかり行い、その上で価格転嫁しかない事をお伝えしないと、ブランドイメージは守れないのでは、と。
偉そうにすいません。
でも、実は、これ、弊社にも同じことが言えるんです。この外的要因が非常に厳しい経営環境の中で、どうやってお客様にご満足いただき、利益を確保するか?本当に日々考え、行動し続けています。
経営者として、企業を変化させることは恐怖。でも、その変化が成長になれば、あの時の選択は良かったんだと後から振り返った時に思うはず。この変化を改善、成長を結果と置き換えても良いと思います。そのタイミングが今、来ている、そう実感しています。
では、何から手を付けて変化させていくのか?
それを考えるうえで必要だな、と思う事は…変えて良い事といけない事。
変えてはいけない事、つまり自社のウリ=ブランドイメージ。ブランドイメージ=自社のこだわり。
このこだわりこそが基本なんじゃないかな?と。
このこだわりを、今の時代、お客様に合わせることが変化なんじゃないか、と。
正直、その思考で日々取り組んでいますが…毎日が怖くって仕方がありません。でも、それをしなければ、確実に弊社の魅力は半減し、お客様の支持を得られなくなるのは明白なので…やるしかないです。
全てはお客様に美味しい、ご満足していただく為に…
うお時のこだわりを磨き続けるしかない。
そして、それをお客様、スタッフに判る形で提案・提供し続けるしかない。
清高、まだまだです。
5月にローンチした「きんのとき」からのスピンオフ商品で、うお時チャンネルで販売スタートした【横浜蔦金商店】鮭の塩焼き海苔弁。
うお時のモットー「手軽に、手作りで美味しいを召し上がって頂きたい」をカタチにしたお弁当です。「うお時」らしく、「きんのとき」よりもリーズナブルな価格設定になっています。是非、MTG等でご活用頂ければ幸いです。
詳細はこちらを。
崎陽軒、シウマイ弁当50円上げ950円 122品目値上げ(8/31 日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC313H20R30C23A8000000/
全く規模感は違いますが、思うところがあるので、纏めてみようと思います。
まず値上げに関して。
値上げ自体は同業者として仕方がないのかな?と思っています。確かに仕入れ価格の高騰、人件費の上昇という経済環境から考えたら致し方ないのかな、と。むしろ、価格転嫁をして売り上げが確保できない方が問題だと思います。恐らく、そういう会社や商品って、他との差別化が出来ていなかったから、つまり価格ありきで今まで商売をしていて、ウチの売りはコレという価値、イメージを提供出来ていなかったからなのかな?と。
あくまでも私感ですが、コロナ渦を経験して、「食」に関して、大分お客様の意識が変わったな、と思っています。
大きく分けると下記2点。
①会食・外食の機会が減少したことで、「食」に対してお客様の期待度が増している事。その期待の反動というのか、以前よりもお客様ご自身が情報収集をしっかり行い、TPOに応じたお店・商品選びをされている。
②コロナ渦以前のコスパという言葉に代表されるような価値ではなく、オケージョン、商品力、サービスまでを含めた価値に対する価格感度にご満足感の基準が変わってきている
つまり、お客様がお店、商品選びにコダワリを持たれるようになったという事だと思うんですよね。
そのこだわりのアンテナにひっかかるようなお店・商品づくり、情報提供、サービスをご用意することが、今の厳しい経済状況の中で生き残っていく方法なんじゃないか、と。 でも、よくよく考えると、これら一連のお店・商品づくり・情報提供・サービスに一過性がなければ、その価値は伝わりづらい。つまり、「うちはこういうお店なんです」「うちの商品はこれが命なんです」というブランドイメージがしっかり出来ていないと、これら一連の方法論が出来ていても、お客様のアンテナ・心には響かないんじゃないか?と。
つまり、提供側(お店側)が、自分達の売りをしっかりと理解できているか?
実は、そこがポイントなんじゃないか?と。
それを踏まえて、シウマイ弁当のお話。
お客様、それぞれが思うシウマイ弁当のイメージって何なのか?
僕は、「安くて美味しい」、だと思っています。このブランドイメージがあり、それを体現する商品があったから、シウマイ弁当は多くの方に支持されてきたのだと思っています。これは本当に凄い事だと思います。しかも変わらないようで、日々改善を繰り返し、そのブランドイメージを守ってきている。規模は全然違えども、この凄さ、同業者として本当に頭が下がる思いです。こういった努力がある限り、価格転嫁をしてもシウマイ弁当は売れ続けると思います、恐らく。
でも、このままシウマイ弁当の価格が上がっていってしまうと、僕が思うシウマイ弁当のブランドイメージは間違いなく変わってしまうと思います。だって、高くて美味しい、になってしまうから。つまり、時節に合わせすぎて、本来のブランド価値を損なってしまうのでは、と危惧しているわけです。
変わらないように努力をし続けることも改善。でも、ひとつの形に、成功事例にこだわり続けて本来のブランド価値を失っては元も子もない。
シウマイ弁当を変わらない美味しさで売り続けるのならば、もう1つの「安くて美味しい」を具現化しなければ、シウマイ弁当の持つ本質的なブランドイメージを守れないのでは、と感じる次第です。企業努力、つまり新商品開発や、改善ポイントの情報発信等をしっかり行い、その上で価格転嫁しかない事をお伝えしないと、ブランドイメージは守れないのでは、と。
偉そうにすいません。
でも、実は、これ、弊社にも同じことが言えるんです。この外的要因が非常に厳しい経営環境の中で、どうやってお客様にご満足いただき、利益を確保するか?本当に日々考え、行動し続けています。
経営者として、企業を変化させることは恐怖。でも、その変化が成長になれば、あの時の選択は良かったんだと後から振り返った時に思うはず。この変化を改善、成長を結果と置き換えても良いと思います。そのタイミングが今、来ている、そう実感しています。
では、何から手を付けて変化させていくのか?
それを考えるうえで必要だな、と思う事は…変えて良い事といけない事。
変えてはいけない事、つまり自社のウリ=ブランドイメージ。ブランドイメージ=自社のこだわり。
このこだわりこそが基本なんじゃないかな?と。
このこだわりを、今の時代、お客様に合わせることが変化なんじゃないか、と。
正直、その思考で日々取り組んでいますが…毎日が怖くって仕方がありません。でも、それをしなければ、確実に弊社の魅力は半減し、お客様の支持を得られなくなるのは明白なので…やるしかないです。
全てはお客様に美味しい、ご満足していただく為に…
うお時のこだわりを磨き続けるしかない。
そして、それをお客様、スタッフに判る形で提案・提供し続けるしかない。
清高、まだまだです。
5月にローンチした「きんのとき」からのスピンオフ商品で、うお時チャンネルで販売スタートした【横浜蔦金商店】鮭の塩焼き海苔弁。
うお時のモットー「手軽に、手作りで美味しいを召し上がって頂きたい」をカタチにしたお弁当です。「うお時」らしく、「きんのとき」よりもリーズナブルな価格設定になっています。是非、MTG等でご活用頂ければ幸いです。
【50歳にて迷いっぱなしですが…】20年目の大改革中です
【the time is change】変革の時かも…
【反省】商売の基本を忘れていました。。
【久々のプレッシャー】沖縄マネージャーズセミナー
【出張族のお弁当屋さん】「何をするか」ではなく「誰とするか」じゃない?
【アラフィフにして迷う】what can I do for…
【the time is change】変革の時かも…
【反省】商売の基本を忘れていました。。
【久々のプレッシャー】沖縄マネージャーズセミナー
【出張族のお弁当屋さん】「何をするか」ではなく「誰とするか」じゃない?
【アラフィフにして迷う】what can I do for…