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2023年03月08日

【海老で鯛を釣る!】中小零細企業はゲリラ戦略だな、と

3月8日㈬

デスクワークの合間にネットニュースをチェックしていたら、こんなニュースを発見。

海老で鯛釣る鮮魚店!物価高を逆手に勝負…卵1個1円サービスで売り上げアップ狙うユニーク戦略 富山
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/366350

よく読んでみると、1個1円の玉子を購入するには、1500円(税込み1620円)以上の買い物をしないとGET出来ないとな。鮮魚店さんなので、恐らく1品単価はそれなりに高いと推察できるけど、この方法は面白い。

スタイルとしてはよくある話ではあるけれど、時節柄を考えて、玉子をチョイスしたところが、この鮮魚店さんのセンスのいい所だと思う。日常生活に必要なものだから、より安く購入したいと思う消費者と、価格転嫁しずらい販売者。そこに目玉商品を持ってくる。

普通に考えたら、「玉子1個1円じゃん、1620円買わないとなんて聞いてないよ!」「10個までなんて聞いてないよ!」と言われかねない話ではあるけれども、そもそも食品を購入しに来ているお客様向けの訴求なので、なんとなく納得できちゃう。しかも、すごくお得感があって。
だから、ついつい多く購入してしまう。まるで観光地にある「道の駅」状態。w

経営者として真面目に考えるのならば、売上=客数×客単価。
この玉子1円というインパクトで確実に来客数は増える。
しかも、1,620円を最低購入価格として設定しているわけだから、客単価がこれ以下に落ちることは考えにくい。そして支出で考えた場合、いくら玉子が高いと言っても、通常1個10円前後で10個仕入れたとしても100円。実際の販売価格は1円×10個=10円なので、90円の赤字。でも、この90円を販促費として考えるなら、90円÷1620円で、5.6%。元々の利益率が判らないけど、5.6%の販促費なら十分、利益が取れるんじゃないか、と。(無論、玉子の仕入れがもっと安ければ、支出は減り、利益還元になる)

考えれば、考えるほど、面白いアイディア。
世の中全体が、価格UPになってるからこそ出来る販促。無論、企業体力というか、元々の収益性がなければ出来ない話だけど。

さすが富山商人は凄いなぁ~と実感中。

中小零細企業だからこそ、大企業に出来ない、考えられないような、そんな戦略を立て、実行することが出来る!弊社で同じような事が出来るか?というと難しいけれど、この小回りの良さ、スピード感、見習いたいと思います。

清高も、うお時も、まだまだです!

【海老で鯛を釣る!】中小零細企業はゲリラ戦略だな、と
(写真は大人気の850円(864円)のうお時幕の内弁当シリーズ。原価高騰を価格に転嫁しないよう、色々工夫しています。でも、その内容はいまのところ秘密です。w)

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