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2021年10月08日

己の王でありなさい! (love me or leave me)

横濱王

生粋の濱っ子を自負する僕としては、このタイトルを見たら買わねば…という事で、レコードでいうところのジャケ買いに近いノリで購入。
詳しくは書きませんが、関東大震災、戦後の焼け野原の横浜の描写が、なんとなくコロナ禍の現在に被るような気がします。
内容的には非常に読みやすく、判り易い内容。

タイトルの「己の王でありなさい」は、原三渓が作中で発した言葉。
このタイトルを語りたいけど、そうするとストーリーを纏めなきゃいけなくなるので、気になる方は購入して読んでみてください。


上記のシチュエーション以外に、僕の心に残ったのは、年老いたBARのママと、若い女性シンガーとの会話。
年老いたBARのママが「辛い記憶、苦い思い出は、忘れてしまった方がいい。その方が幸せになれるからね。お嬢さんだってそうだろう」と話すと
若い女性シンガーが「忘れたくても忘れられないこともあります。でも、それでも前に進みたいから・・・」と応える。
そうするとBARのママは「そう、辛い記憶は忘れた方が幸せになれるのさ。だがね、その記憶の中だけに生きている誰かを忘れたくないからこそ、その痛みや傷をも抱えていたくて仕方がない。そういう事もあるのさ」と言う。そして続けて「ただね、そういう記憶を重い足かせにして、ひきずりながら生きていく事が、自分の人生だと思い込んだら、その時から心は止まってしまって動けない‥‥(中略)、可哀そうだ事」と述べる。

なんだかとっても、心に引っ掛かるセンテンスでした。

ちなみに、この老婆は、横浜大空襲の中で、”Love me or leave me"を大音量で聞きながら、その生涯を終える。
変化する、という事なのは、そういう事なんだろうな、と思う。ビジネスも、僕の人生も、きっとそういうタイミングなんだろうな、と。
己の王になるために。自分らしくあるために。

戦前の録音物は見つけられなかったけど、ニーナ・シモンの1958年録音の"love me or leave me"はこの曲。



凄く深くて、とってもいい曲ですよね。切ないけど、強さを感じる。
60~70年代に、公民権運動で活躍したニーナ・シモンらしい、本当に素敵な曲だと思いませんか?
過去にとらわれず、未来に向かって・・・かくありたい、そう思いました。




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Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 22:44│Comments(0)うお時関係生存報告
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