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2023年04月18日

【you're not alone】久々に鬱病が再発するかと…

4月18日㈫

先週後半~週末にかけて、久々に公私に渡り「これでもか!」というほどのトラブルや、出来事、情報が入ってきて、久々に鬱が再発するかと思いました。いや、本当にしんどくて、きつかったです。

あまりにも色々な事があったので、個々の詳細は省きますが、数日経ち、振り返ってみた結果・・・・

『あっ、俺、仕事に夢中過ぎたのは、独りっきりになるのが嫌だったんだ』という事に気づいたこと。

数年前の経営危機から鬱病発症したわけですが、その時、まず考えたのは、会社(経営)をなんとかしなきゃ、という事。あの頃、もし会社が破産してたら、金融機関の連帯保証人になっていた両親の財産まで差し押さえられてしまう。だから、まずは会社を立て直さなきゃ、と思い、動き出したのが鬱を脱する第1歩だったと思うんです。その直後に親父が急逝。この頃は、本当に死ぬんじゃないか、って思うほど、鬱状態が酷かった時期でした。

再生のために、まずお弁当の販売部門(B to C)を部門閉鎖し、デリバリーに特化することを決め、それまでと全く違う、横濱うお時をReブランディング&ネットでの受注販売を開始したのが4年前。つまりコロナ渦の1年前。部門閉鎖という事はリストラをしたという事です。このストレスはさらに鬱病を悪化させたな、と今なら客観的に思います。そのためか、この頃から夫婦別居しなきゃと思い、結果、後刻、離婚に至りました。

ご存じのようにコロナ渦が来て、運が良く、神奈川県のコロナ陽性・軽症者収容施設(ホテル)にお弁当を搬入するお弁当屋さんのJV(みたいな集合体というのが正しいのかな?)に参画し、結果的に見れば、今までお弁当を必要としなかった企業、お客様ご本人に、弊社のお弁当を知っていただくことができ…折から会食が難しい環境だったので、デリバリー需要拡大の波に上手く乗ることができ、コロナの影響、少なくて済みました。
そして、この横濱うお時Reブランドの経験を活かし、「洋食喫茶イセザキ」「濱乃や」等のブランディングを立ち上げ、2021年(2年前)には、お弁当の販売促進のために、活用されていなかった横浜のブログポータルサイトを買収・改修して『濱街沿線ダイアリー』の運用を開始。

この『濱街沿線ダイアリー』を運営する、エリアコミュニケーション事業部では、ママさんSEとライターをスタッフに抱え、神奈川県東部の情報を発信するだけでなく、僕が今まで実践してきた、webマーケティング手法、販促手法を他業種の方々に提供するビジネスもスタートしました。
この『濱街沿線ダイアリー』が参画する全国のポータルサイトArearesと連携して、全国各地の食材探し、セミナーの旅が始まったのもこの頃から。

また、以前にも経験があったのですが、昨年秋より、株式会社ハジメフーズのコンサルタントを経て社外取締役に就任し、現在月2回の大阪出張。飲食店舗部門事業を中心に売上・収益率の改善のためにお仕事をさせて頂いています。

結果、おかげさまで弊社の経営環境は大分、改善してきています!
経営改善が進んでも、悩みが尽きないのが、経営者の面白いではあると思うのですが・・・。w
改善はしてきていますが、まだまだなんですよね、それでも力不足を実感してますが。

まぁ、自分で考えても、この数年間の仕事量・アウトプットは・・・・。
波乱万丈、ジェットコースターみたいな人生だと思ってます。
正直言って、かなり充実した毎日を過ごしています。平日は…
でも、週末や祝日、嫌いなんです、というか怖いんです、本当のことを言うと。

前述したように、鬱病から脱する事が出来たのは、仕事に没頭できたから。でも、なぜ、ここまで没頭出来たかというと、鬱で失った元嫁さんや、親友に、いつの日か「あの頃は本当にごめんなさい。でも、今の僕は大丈夫だよ」って言いたかった、思ってほしかったから、それだけだったと。現実的に考えれば、それって、とんでもなく甘い夢みたいな話ですが。でも、その微かな希望というか光が見えたから、最初の1歩を踏み出せたと思うんです。無論、それを可能にしてくれたのは、以前、このブログで纏めたように、僕の周りに、僕を助けてくれた方々が沢山いたからに外ならず、本当に運が良かったと思っています。僕は本当に人に恵まれている、そう思います。

これも以前、ブログで書きましたが、渡邉家はとっても特殊な家族で。祖母と叔母は熱心な宗教の信者。そして、これは初めて書くと思いますが、親父はとんでもない放蕩息子。僕と同様、心が弱かったのかな?あるいは元々が病弱だったから?か、親父が元気で仕事をしている思い出が僕には全くないんです。本当に。良い記憶として覚えているのは、一緒にゴルフ練習したり、旅行したり、派手な車を乗り回したり。でも、やっぱり悪い記憶の方が多くて、失踪して、親父の車を探しに母と羽田空港に行ったり、長期入院中に病院を抜け出して騒動を起こしたり、家に引きこもってたり、年末年始には毎年恒例の夫婦大喧嘩…。お袋はとんでもなく忙しく過ごしているのに、なんで親父は??
その分、子供の頃から母が不憫に見えて、「あんな親父、大人になりたくない」と反面教師として育ったと思います。

だから、きっと、僕にとって結婚は、凄く意味があったことだと思います。
そして、それがうまく行かなかったことに、トラウマを感じているのかもしれません。結局は親父と一緒になってしまったんじゃないか?と。
なので、週末、デパートやスーパー、あるいは家族連れが集まるようなスポットに行くと、気分が滅入ってしまう。
結果、週末、深酒してしまう事が多いような気がします。

長くなりましたが・・・
「鬱病になって失ったもの、つまり信用を取り戻したい」ってことが、鬱病を克服するきっかけになったと思います。
そのために仕事に没頭し、会社もなんとかなって来つつあるけれど…あれ、僕、全く鬱病を発症した時と全く変わってないじゃん。周りは変わっているのに、と今回、感じてしまったんです。正直「寂しい…」と。寂しさを感じたくないから、週末が嫌いだったんですね、僕は。

でも、今回、再発せずに済んだのは、こんな僕でも必要としてくれる人がいる、と感じることが出来たから。孤独じゃないから。
偶然にも、僕以上に過去から苦しみを抱えている友人からSOSの連絡が入ってきたり、自分より若い友達が僕の事を見ているって実感できたから。カッコ悪くても、自分をさらけ出せば、彼らの役に立てるかもしれない。見知らぬ人でも、過去の僕と同じように苦しんでいる人がいるかもしれない、その人に何かを伝えることが出来たらと思って書いています。

今の僕の希望の光は、同じような事を悩んでいる人に、「大丈夫だよ、僕だって生き残れたんだから」と伝える事なんじゃないか?
それが使命なんじゃないか?そう考えています。
だから鬱状態に陥ることはあっても、鬱病が再発することは無いと思っています。きっと大丈夫だと。

とはいえ、たまにこうやって、おっこってしまう。
メンタルダウンしてしまう。人間だから仕方ないとはいえ、本当にまだまだですね。強くならなきゃ。

さて、今日も頑張りますか。長文、お付き合いして頂きありがとうございます。
(嫌な思いをされた方がいたら、お詫びします)

追記:いつの日か、元嫁さんと親友、昔みたいに話せたら…という夢、心の片隅に大切に残しておこうと思っています。感謝と共に。
伝えるために書いている訳じゃない…ですからね。w 本当に。


  

2023年04月12日

【拙い英語で恐縮だけど】困っている外国人がいるのに…

4月10日㈪~12日㈬

今、大阪にいます。昼前から雨が降ってきて、急に寒くなってきたけど、横浜はどうなんだろう?

今回は、10日の始発便で羽田を発ち、12日の夕刻便で戻る、結構ハードなスケジュール。ただ、12日の予定が20日以降にリスケになったので、今日の昼間は少しノンビリした感じ。それで、ちょっとアポというほどの事ではないのですが、顔を出したいところがあり、お昼前に淀屋橋の某オフィスへ。それで、地下鉄に乗ろうと思っていたら・・・・

地図を手に持ち、右往左往している外国人の方が。結構、人通りが多くて、みんな気がついてるのに知らんぷり。で、僕も偶然、目があってしまったら、彼らから話しかけてきて、スマホを見せられて…「まぁ、ここに行きたいんだろうな?」と分かったので、地図を見ながら、ご案内。で、ビルの地下フロアーまで一緒に行ったら…彼らの目的地はカレー屋さんでした。しかもインディアンカレー。もう懐かしさのあまり、滅多にランチを取らない僕も、ついつい食べてしまいました。w オージーにもインディアンカレーが知られているのには驚きましたね。
(facebookとinstagramのストーリーズにUPしましたが、凄く懐かしく、美味しかったです)

食後、梅田まで御堂筋線で戻り、改札出て、すぐにPASMOをチャージしようと券売機に並んでいたら・・・・
今度はアジア系のグループが数人で話していて。母国語が違うみたいで、切符の買い方が判らないのかな?と思っていたら、交通系カードのチャージの仕方が判らない人と、関西でPASMOが使えるか分からない人が、単語羅列の英語で話をしてて…。
実は両方のグループともに、suicaやPASMOを持っているのに、関西では使えないと思ってICOCAを買ってしまったみたいで…というわけで、改札迄、一緒に連れて行き、返金の仕方を駅員さんに説明してもらったり。

まぁ、こんな外国人の方々に接することないなぁ~と思っていたら、今度は北米系の方に、京都までJRで行きたいのだけど、駅まで行き方を教えて…と。正直、このところ大阪出張が多くなっていますが、昔と景色が全然違うのでちゃんと説明できる自信がなく、途中までご案内。

僕は、何処の国の人に見られているのだろう?
自分でもびっくりな1日を過ごしています。

インバウンドが再開して、大阪、特に道頓堀・難波周辺は外国人観光客が沢山いるのに・・・・
言葉が通じず、わからない外国人がそこにいるのに・・・・
誰一人、声をかけない日本人。
彼らも、わかりやすい単語を選んで話をしてくるのに、それでも無視したり、わからないと言って逃げてしまったり…

これが、おもてなしの国なんだろうか? そんな風に感じてしまうのは僕だけでしょうか?
正確にわからなくとも、とりあえず聞いてみる。自分に対応できないなら、出来そうな人のところに連れていく。
それだけでも、彼ら外国の方からすれば、どれだけ安心できるか、容易にわかる事だと思いませんか?

だって、自分が海外で逆の立場だったら、どう思います。
不安ですよね、やっぱり。

だから、ちゃんとした英語を話せなくても、知ってる単語とジェスチャーで出来る限り対応しよう。
その気持ちだけは忘れたくないな、本当にそう思います。

気持ちがあれば、何とか伝わる。僕は死ぬまで、そんな、おせっかいの日本人でいたいです。
出張族?になったから判ったことかもしれませんが。そんな気づきに感謝です。

相手の立場に立って考える…コミュニケーションの基本の基を痛感した日になりました。

さて、これから伊丹経由で横浜に帰ります。さすがに、もう外国人の方に声をかけられることはないかな?w
(意外と楽しんでいる自分が不思議です・w)



  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 15:49Comments(0)うお時関係地域活動濱街沿線ダイアリー清高的私感大阪出張

2023年04月04日

【I.G.Y】まさか東大総長の発言に共感できるなんて・・・・

4月4日㈫

世間では統一地方選挙ですね。僕も自民党員なので、多少、政治に興味があり、先日、友人議員の演説会に参加してみました。彼の主張、とても腑に落ちる素晴らしい政策だと思います。是非、市政に活かしてもらいたいと思います。(この話は後刻、また)

実は、ちょっと前のニュースなのですが、こんなサイトを見つけました。
令和4年度 東京大学学位記授与式 総長告辞
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2022_12.html?fbclid=IwAR17wrwixq3tBOqbhTg3Zdd9AukVtfgW4bmyEdCMV1pbgHuqTT3XmqEdEdI

本ブログのタイトルを見て、‼と思われた方、多分、洋楽好きか、あるいは50代以上の方だと思うのですが…。この東大総長のスピーチに、なんと、Donald Fagenの名曲【I.G.Y】が引用されています。
この【I.G.Y】は、1982年に発表された名曲で、曲名を知らなくても聞き覚えのある方は多いのではないでしょうか?
I.G.Yとは、International Geophysical Year、つまり国際気象年の頭文字を取ったもので、高度に科学技術が進化し、人類のために自然環境を変えてしまう事が本当に幸せで素晴らしいことなのか?
それを
“What a beautiful world this will be
  What a glorious time to be free”と問いている皮肉交じりの名曲です




(ほろ酔いの時に、このフレーズをよく口ずさんでいる僕がいますw)

で、今回、藤井東大総長が引用されていたのは、この歌詞を踏まえたうえで…
①自分で情報を集める技術・方法を身に着ける事 
②データの背後にある、見えていない現実を感じるセンスを磨いてほしい 
③ビックデータに影響されることなく、自分のセンスをベースに未来を見据えて欲しい

その上で・・・
たとえ世界がどんなに大変な状況にあったとしても、決して未来への希望を失わないでほしいと思います。そして諦めないで、これからも学び続けていただきたいと思います。世界中の誰もが先ほど触れたようなセンスを磨いていけば、前に紹介した私が好きな歌に込められていた「皮肉」を乗り越え、実感とともに
“What a beautiful world this will be
  What a glorious time to be free”
と歌えるでしょう。この歌詞がみなさんの声で、素直に歌われる日が来ることを願っています。 みなさんのこれからの活躍を、大いに期待しています。修了、誠におめでとうございます。
(上記、斜文・赤字はスピーチから引用)

いや、痺れました、本当に。
お弁当屋さんをやっていると、インターネットでどういう商品、サービスを提供、アピールするか、つまりwebマーケティングの思考に陥りがちなのですが、本当に大切なのは、そのお弁当を食べて頂くお客様の顔、シチュエーションをいつでも想像できているか?という事。基本の基を、まさかI.G.Yを通じて、東大総長が語られるとは・・・

これはお弁当屋さんに限らず、経営者、人生にも言える事だと思うんです。
色んな情報を集めて、その情報の真偽を確認して、その上で自分で未来を考えて生きていく。とんでもなく拡大解釈をするならば、頭でっかちな生き方・考え方をするな!自分を含めた、人間関係にとって、何がベストか、そして、その状況を作るためにはどうすればいいのか?
それを体験から生まれたデータ、つまり経験を活かして、未来を描いて欲しい。
その未来のために、感性を磨き、常に学び続けることが必要。

まさに同感。本当にそう思います。
ネットや本で知識を得ることは大切。でも、本当に大切なのは、自分で体験して理解する事。つまり経験を積み、その上で、自分なりの価値観を持つこと。僕は、自分にとって何が嬉しい、大切、それを自分で知る事こそ、自分らしく生きる第1歩だと思っています。それを東大総長は見事に語ってくださっています。

知識ばかり多くなって、経験をしない、そんな人が多くなっている気がする、最近、僕、そう思っています。だからこそ、このスピーチが心に響きました。便利な事=決して幸せではない、ということを。東京大学なんて全然無縁の世界だと思っていましたが、ものすごく親近感を藤井総長のスピーチで感じました。やっぱり、人ありき、なんですよね。

名スピーチです。是非、ご覧頂ければと思います。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2022_12.html?fbclid=IwAR17wrwixq3tBOqbhTg3Zdd9AukVtfgW4bmyEdCMV1pbgHuqTT3XmqEdEdI  

2023年03月29日

【アラフィフの独り言】年齢を重ねる事って幸せな事だよね

3月29日㈬

今日は、本当に雑感を纏めたいと思います。ただ感じるままに。

ご存じの方、多いかもしれませんが、僕は月に2回ほど大阪出張しています。この出張は弊社「うお時のお弁当部門」ではなく「エリアコミュニケーション事業部」のお仕事として行っています。で、具体的に何をしているかというと、株式会社ハジメフーズという飲食関連企業のコンサルティング業務を行っています。それで、毎回、会議や臨店を通じて、社長以下、店長、バイトスタッフともコミュニケーションをとっています。一応、肩書も「社外取締役」という役職でお仕事をさせて頂いています。

それで、話は前後するのですが、以前にも書いたことがあると思うのですが、約20年前に株式会社プライム・リンクという会社に勤めていた時期があります。このプライム・リンクは、日本全国の有望な飲食店を見つけ、FC化し、全国に広げていく、そんな会社でした。そのため、1年近く大阪に住んでいたこともありました。この時、会社として携わっていた飲食ブランドはいくつかあるのですが、一番思い出に残っているのが「牛角」でした。オープン担当のマネージャーとして、加盟店様のオープン準備のため、10日間、新店にお邪魔し、スタッフ面接や教育、実際のオープンまでを1つのパックとして、文字通り、お店からお店に渡り歩く、そんな生活でした。そして、その後、採用担当になり、大阪在住から横浜に戻り、週に1~2回の大阪出張という生活を経験し、プライム・リンクを辞した後、実家である弊社に戻ってきました。

今回、ひょんなことがきっかけとなり、ハジメフーズの山元社長と出会い、ご一緒にお仕事をさせて頂くことになりました。考えてみれば、大阪の企業様。しかも、20年ぶりに飲食店舗の現場に携わる事になったわけですが…
ある種のデジャブ感を感じています。そういえば、昔も同じような事で悩んでいたよな、とか、同じような事を言ってたよな、とか。
あの時と一緒かも…みたいな。


(ハジメフーズ会議風景。若い店長陣なので、すごい刺激をもらっています)


この20年間、ずっとそばに居続けてくれた人もいる。
もう会えないと思っていたけれど、20年間で再会できた人もいる。
そして、この20年間の経験を必要としてくれる人がいる。

確実に、20年間、いや少なくとも、この数年で僕の人生は激変したと思っています。でも、そのような方々に出会ってしまうと、なんだか恥ずかしいような嬉しいような、そして刺激を与えあうような、そんな空気感を感じてしまうから不思議なんです。

多分、僕が一番変わったこと、それは「決断と頑固さ」だと思います。サラリーマンを辞してから、決めたことをやり切る事、悩んでいることを決断する事、それを是として過ごしてきました。それこそ独裁者並みに。w でも未熟だったから、独りよがり、全然周囲に伝わらなかったことも多かったです。でもブレちゃいけない、そう思っていたのは事実です。

ただし、それは鬱病になるまで。鬱病の時は、本当に自分で何も決められなくなって…朝出かけるときに着ていく服、晩御飯のメニュー、スーパーでの買い物、すべてが息苦しくて何も決められなかった。イライラしてた。でも、今思えば、そんなときにでも、「ちょっと手伝ってほしい」とか「相談のってくれる」なんて声をかけられると、その時はものすごく楽しかった記憶があります。不思議ですよね、自分の事を自分で決められないくせに、人に頼まれると、全然苦じゃなくむしろ楽しい。ある種の現実逃避だったのかもしれません。

でも、考えてみると、昔から、僕、そんな奴だった気がします。
ただ、人との距離感や、伝え方が少し変わっただけで。
目の前にいる人に喜んでもらいたい、それだけしか考えられない人間だから。
自分の本質は変えられない。だけど、意識は変えられる。そうすれば思考や行動が変わり、結果が変わる。
ありたい自分の姿、周囲に映る自分の姿を意識できれば。
僕の場合は、「自分ひとりじゃどうにもならん、誰かに助けてもらわなきゃ死ぬ」から、意識が変わったと思います。その意識変化が、僕の生活・生き方を変えたのだと思います。頼られることが好きなら、自分が頼ってもいいんじゃないか、って。

20年ぶりに再会した元直属の上司がいて、再会直後は「キヨは変わらないなぁ~」と言われるのに、「別れ際には、全然変わったなぁ。大人になったなぁ」なんて言われたり。別の元上役からも「立場が人を作るんだね、成長したね」と言われたり。
先日も、1年ぶりにお逢いした、企業経営の大先輩に「まさか、清ちゃんとこんな話が出来るようになるとは思わなかったよ!」と。

50歳近くになって、自分で考え、決断し、行動が出来る。確かに誰かが僕を守ってくれるわけではないので、その人生はシンドイと言えばシンドイです。でも、それだけ、自分がどうすればいいのか、常に考えて時間を過ごせるというのは、なんと幸運なんだろうと。その分、きっと学びが多いはずだから。そして、そんな生き方を通じて学んだ経験を必要としてくれる方々がいて、その方々の苦しみや喜びを共有できる現実って、なんて幸せなんだろう、そう思います。まさに幸せのスパイラルですね。

でも、その分、心にとげのように引っかかっていることがあります。
鬱病を患っているときに、ご迷惑をかけ、傷つけ、不快な思いをされて離れていった皆さんに嫌な思いをさせてしまった事です。正直、なんと表現していいのか、いまだに言葉が浮かびません。本当に申し訳ない、それだけじゃ不十分なのはよくわかっているのですが。どうお詫びをすればいいのか、全く見当もつきません。

でも、経験上、僕は運命論者ではないですが、これだけは言えます。
再会できる人には再会できるし、出来ない人との思い出は死ぬまで胸の中に残り続けるという事を。
もし再会することがあれば、その方が望むような距離感、付き合いがまた出来たら、と思っています。
そのためには、もっともっと自分を高めなきゃ。嫌な思いをさせてしまった分、より自分が成長して、その方のために出来ることを考え、行動できるような人間にならなきゃ、と。無論、相手が何を望んでいるかを考えたうえで。

歳をとる、という事は、しんどいことも多々ありますが・・・・
でも等身大の自分でいれば、歳をとった分、いろんな事を学び、経験できる。
歳を重ねるって、本当に幸せだな、と痛感しています。そして、いつかの再会を期待している自分がいます。甘い、と言われるかもしれないけれど。

清高、まだまだです。




  

2023年03月26日

【目撃者】ガジュマルは見ている!w

3月26日(日)

午後、帰宅出来たのでホームセンターに珍しく立ち寄り。
で、何を購入しに行ったかというと、なんと園芸用品です。

実は別居を期に、1人暮らしに戻った際に、なんとなく部屋が殺風景に感じたので、僕の身長(170cm)ぐらいあるガジュマルの木を購入して部屋に飾っているんです。ガジュマルを選んだのは…

①ガジュマル、育てやすいってオススメして頂いたから
②結婚生活を通じて沖縄が大好きになったから
③ペットを飼う自信がなかったので、観葉植物でも育ててみようかな、と思ったから

そういえば、この木を自宅まで運ぶのに、愛車ビートルの幌を開けて、無理くり積んで来たっけ。あれ、信号に止まる度にみなさんに見られて恥ずかしかったな。でも今となれば、あれも良い思い出です。w

で、肝心のガジュマル君、ここ数か月、あんまり元気がなくなってきてて。葉っぱが落ちるのは季節柄仕方ないのですが、新芽が出て来なくて。調べてみたら、どうも根腐りしているようで。解決策としては、大きい鉢に移し変える必要との事。本来であれば春先~梅雨ぐらいの期間に移し替えるのがベストらしいのだけど、流石にそこまで持たないんじゃないか、と。

で、決断しました。
園芸、土いじりなんてした事無いですが、ガジュマル君は唯一の同居人なので、長生きしてもらわなきゃ困るので。
鉢と受け皿、軽石、軽石を包むネット、観葉植物用の土、軍手、スコップ、新聞紙。なんせ身長が高いですから、鉢の直径は35cm、深さもそこそこ。かなり重い。スタッフさんに伺ったところ、この鉢、基本的に室外用らしいです。
それらを車に積み、自宅まで。お弁当屋さんの車なので台車をいつも積んでいて本当に良かった。w

そして、お家でベランダに新聞紙を敷いて初園芸。今までの鉢が小さかった、というより育ちすぎたのか、抜き取る作業だけで約15分。そこから、新しい鉢に、ネットで包んだ軽石を底にひき、購入して来た土を軽く乗せ、そこにガジュマル君を移植。前の鉢から抜いた土と、残りの土を混ぜて鉢に加えて。ただ、結構なサイズなので、なかなか直立出ず、スコップで刺しては土を混ぜの作業を繰り返して完成。多分、20分ぐらやっていたんじゃないかな。そして最後に、たっぷりのお水を注いで、作業していたベランダを片付けて作業終了。農家の皆さんは本当に大変だな、と痛感。
ガジュマル君、元気になってくれると良いのですが。

で、感じたことなんですが・・・
器、つまりキャパって大切だな、と。放っておいたら、ウチのガジュマル君みたいに根が詰まり、成長が止まり、衰弱してしまう。
だからこそ、どこかのタイミングで鉢を変えてあげないと、順調に育ってくれない。これって、人生と同じことなんじゃないか、と毎日水を差し、タイミングをみて鉢を植え替えないと、元気に育ってくれない。言い換えれば、毎日積み重ねたことを、どこかのタイミングで活かしたり、その先の事を考えてアクションしないと、成長していかない。まさに人生そのものなんじゃないかな、って。

もっと成長したいから、日々出来る事を続け、チャンスを活かさなきゃ成長は止まってしまう。つまり同じ日は決してなく、そこに満足していたら僕自身も根腐れしちゃう。逆に、チャンスを活かし、さらなる経験を積んでいければ、自分の器・キャパシティーを広げることになる。初めて植え替え、移し替えっていう行為をしてみて、そんな風に感じました。

当たり前の日常の中に、色々な気づきとチャンスがあり、チャレンジできる可能性がある。それを活かすも殺すも自分次第。
忙しさにかまけて、ガジュマル君、構ってあげれなくてごめんね。でも大切な事を教えてもらえたよ。本当にありがとう。

今度時間が出来たら…今の家に住み始めて2年半。大分、荷物が増えたので収納を整備しようと思っています。さてさて、何を感じるか、とても楽しみです。

日々の中に学びがある。
清高、まだまだです。


(今までの倍くらいの、大きな鉢になりました。ガジュマル君がもし言葉を話せたら…いろんなことを暴露されそうでマジで怖いですw)  

2023年03月21日

【reminiscence】 Black is beautifulだった時代

3月21日㈫

昨晩、久々にピザを食べに行きました。多分、ピザ屋さんに行ったのは、もう3~4年前。僕にとってピザはちょっと特別な食べ物で、なんとなく1人で食べたくないというか、みんなでワイワイ食べたいというか、そういう食べ物なんです。何故かというと、僕の社会人としてのキャリアスタートはピザーラ本部からだったから。研修が終わり、日吉店に配属され、金・土・日は本当に忙しくて、それこそ1日100枚とか平気で焼いていました。デリバリーに伺うと、お客様がピザをお待ちになってて、お子様がいるお宅だったりすると、もう大騒ぎで。だから、ピザって楽しい商品って思いが強いんです。だから、デリバリーピザ屋さんの元店長なのに、どうしても1人で取って食べるというのが、つまらない、寂しく感じてしまう…まぁ、そんな特別な食べ物なんです。なので、別居・離婚以来、恐らくコロナで自宅療養中に頼んだ1回ぐらいしかピザを食べてなかった、そんな気がします。

前置きが長くなってしまいましたが、数日前に、こんなニュースを読みました。
シカゴピザが自己破産へ 負債15億円、西日本中心に70店舗
https://www.sankei.com/article/20230314-MWDWZW32DJMAXMOPP6YSXERY5M/


僕が店長をやっていた、約25年前、シカゴさんは横浜にも店舗がありました。何度か食べた記憶がります。
ショックだったのは、コロナ渦で弊社も含めて、デリバリー需要が増えている中で、この老舗チェーンが自己破産に追い込まれたこと。記事を読んでいたら、ゴーストキッチン化していたのかな、様々なブランドを展開されていたようで、多分、そこでコストコントロール等が出来てなかったのかな、と勝手に推測しています。(あくまでも、僕の私感なので、お許しを)

で、この記事を読んで思った事、いや思い出したこと。
ピザーラの店長時代は本当によく働いていたなって。w 週1日のお休み、通常は14時出勤で営業終了とデスクワークを片付けると25時くらいまで勤務。ただし土日のいずれかは、朝9時に出社して、やはりラストまで。毎週、日々の売上計画を立て、そこからアルバイトのシフトを組み、新商品やイベント等を告知するチラシの発注と配布エリア・時期を考えたり。無論、ピークタイムにはコールドテーブルの前に立ったり、オーブンの出口でピザをカットしたり、時間が厳しい時にはデリバリーに行ったり。。事故やトラブルがあればいつでも店舗、あるいは社宅から現場に直行みたいな。そんな生活を2年ちょっと経験しました。

今なら完全にblack企業。w
でも、あの頃やっていたことが、全て、今の僕に繋がっている、活きているから不思議。
お弁当屋さんの商品開発、シフト管理、販促(今は紙ではなくインターネットになっちゃいましたけど)立案、エリアマーケティング、他社との差別化…これらの基礎は全て、ピザーラで学んだこと。しかも、今は、それをレクチャーする側になっているから、人生は面白い。

大きい声では言えませんが、僕にとってピザーラ時代は、Belle Epoque!
そして、Black is beautiful だった時代。今は胸を張って言えるから不思議なものです。

望むと望まずとも、人生には縁がある。その縁を活かすか、あきらめるかは自分次第。でも、あの時入社を決めて、大卒2か月後に店長となり責任を与えられ、日々、シンドイ生活を経験できたからこそ、今の僕がある。無論、あの頃は、今のようになるなんて思ってなかったけど。でも、その縁だけはある意味平等な気がする。

久々にピザを食べに行って、そんなことを思いながら深酒した夜。
これからもきっと色々なご縁が僕を待っているはず。成功するか失敗するか分からないけれど、まずはチャレンジしなきゃ。失敗を恐れたり、失敗を活かせず同じような失敗ばっかり繰り返してたら、本当に貴重な時間、人生を無駄にしてしまうんじゃないか、と。
そんな生き方だけはしたくない、本当にそう思います。
人生はまだまだ続く。だからこそ、今までの自分が経験していたことをちゃんと生かして、更なる高みを目指さなきゃ。

清高、まだまだです。


(関内某所にある、超絶うまさのピザ屋さん。店名は内緒です。)



  

2023年03月19日

【私事ですが】コンプレックスは武器になるかも…

3月19日㈰

本当に私事で恐縮なのですが、この2か月間ドタバタしていて、2回ほど美容院の予約をキャンセルしてしまいました。まぁ、皆様ご存じのように、僕の頭頂部は見事に髪が薄くなっておりまして…別にそれを隠す訳でもないのですが、よく言う「バーコード親父」にはなりたくないので、ここ数年、短髪にカットしてもらってました。その短髪が2か月もカットできてないと、それは悲惨な訳で。w

で、木曜日のゴゴイチ、来週以降の予約を取るために美容院にTELしたところ、その日の最終(16:30)だったら最速で入れます、との事。
それは行くしかないでしょう…というわけで、仕事を一気に片付け、愛車をかっ飛ばし、美容院のある弘明寺まで。ただ、18時に某デザイナーさんと生麦でアポがあった為、気持ち早めに到着して良いか尋ねて16:20ぐらいに、カットシートに座ったわけです。

僕がカットをお願いしている女性美容師とは、かれこれ20年以上のお付き合い。その彼女曰く「清さん、折角、髪の毛伸びたから、サイドは刈り上げて、その他はあまりカットしなくても良い?多分、そっちの方が面白いと思う」と。正直、僕はう~ん、どうしようか?と。

実は、僕、子供の頃から結構キツイ天然パーマな人で、正直、長くするとアフロヘアのようになってしまうんです。しかも、ここ数年、ハゲが進行しているので、髪を伸ばすことに抵抗感があって。で、一瞬悩みましたが「面白いと思う」という彼女の言葉を信じてカットをお願いしました。

カットが終わり、完成形を見た時に・・・・
あれ、これ意外と良いかもって。アリでしょって。

(おっさんの自撮りなんて見たくないと思いますがw パーマをかけたみたいにクリクリでしょw)

それで思った事なんですが…自分がコンプレックスと思っていることを活かすと、意外と面白い結果になるんだな、と。無論、20年以上、担当している彼女だから、完成イメージが湧いたと思うのですが。意味がない、あるいは得意じゃない、と思う事が周囲から見ると、全然違う形に見え、価値を生む。

自分を客観視するだけでなく、客観的に見える人の意見を聞くこと、これってとっても大切だな、と。
そうすることで、新たな経験や感性を磨くことができる。これは仕事も人生も一緒だよな、と。
色々な人のいい所、苦手な所、自信のない所、それらをひっくるめて、どうやって魅力ある人・仕事をしてもらえるか?僕の主観だけではなく、信用・信頼する第三者の意見を聞いてアクションを起こすことって、絶対に必要だな、と。

20年彼女にカットし続けてもらって本当に良かったな。そして自分もかくありたいな、と。

日常の中にも、気づきや学びが沢山ある。
清高、まだまだです。

追記:リアルでお逢いした際、特に女子の皆さん、感想をお伺いできれば幸いです。w  

Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 11:05Comments(0)うお時関係清高的私感

2023年03月08日

【海老で鯛を釣る!】中小零細企業はゲリラ戦略だな、と

3月8日㈬

デスクワークの合間にネットニュースをチェックしていたら、こんなニュースを発見。

海老で鯛釣る鮮魚店!物価高を逆手に勝負…卵1個1円サービスで売り上げアップ狙うユニーク戦略 富山
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/366350

よく読んでみると、1個1円の玉子を購入するには、1500円(税込み1620円)以上の買い物をしないとGET出来ないとな。鮮魚店さんなので、恐らく1品単価はそれなりに高いと推察できるけど、この方法は面白い。

スタイルとしてはよくある話ではあるけれど、時節柄を考えて、玉子をチョイスしたところが、この鮮魚店さんのセンスのいい所だと思う。日常生活に必要なものだから、より安く購入したいと思う消費者と、価格転嫁しずらい販売者。そこに目玉商品を持ってくる。

普通に考えたら、「玉子1個1円じゃん、1620円買わないとなんて聞いてないよ!」「10個までなんて聞いてないよ!」と言われかねない話ではあるけれども、そもそも食品を購入しに来ているお客様向けの訴求なので、なんとなく納得できちゃう。しかも、すごくお得感があって。
だから、ついつい多く購入してしまう。まるで観光地にある「道の駅」状態。w

経営者として真面目に考えるのならば、売上=客数×客単価。
この玉子1円というインパクトで確実に来客数は増える。
しかも、1,620円を最低購入価格として設定しているわけだから、客単価がこれ以下に落ちることは考えにくい。そして支出で考えた場合、いくら玉子が高いと言っても、通常1個10円前後で10個仕入れたとしても100円。実際の販売価格は1円×10個=10円なので、90円の赤字。でも、この90円を販促費として考えるなら、90円÷1620円で、5.6%。元々の利益率が判らないけど、5.6%の販促費なら十分、利益が取れるんじゃないか、と。(無論、玉子の仕入れがもっと安ければ、支出は減り、利益還元になる)

考えれば、考えるほど、面白いアイディア。
世の中全体が、価格UPになってるからこそ出来る販促。無論、企業体力というか、元々の収益性がなければ出来ない話だけど。

さすが富山商人は凄いなぁ~と実感中。

中小零細企業だからこそ、大企業に出来ない、考えられないような、そんな戦略を立て、実行することが出来る!弊社で同じような事が出来るか?というと難しいけれど、この小回りの良さ、スピード感、見習いたいと思います。

清高も、うお時も、まだまだです!


(写真は大人気の850円(864円)のうお時幕の内弁当シリーズ。原価高騰を価格に転嫁しないよう、色々工夫しています。でも、その内容はいまのところ秘密です。w)  

2023年03月03日

【楠みちはる先生】漫画と言えども、もはや哲学書。

3月3日㈮ 何故か国立競技場近くの車中にて、このブログを書いています。w
まぁ、早く着きすぎて、アポまで時間があるからなのですが。w

先日、本屋さんに行ってみると、楠みちはる先生の「首都高SPL」の最新刊が発売されていたので早速、購入。


楠みちはる先生の作品を最初に読んだのはいつだったのだろう?多分、小学生?「あいつとララバイ」から始まり、「湾岸ミッドナイト」(これが20年近く連載されていたんじゃないかな?)、そしてその派生の「C1ライナー」を経て、「首都高SPL」に。というとは、40年近く愛読している漫画家の先生という事になりますね。(笑)

タイトルからしてお分かりのように、基本、「クルマを題材にした人間模様を描いた作品」です。しかもチューナーだったり、夜中に公道を爆走している人たちを描いた漫画なので、基本、アンダーグランドなんです。なので、クルマに興味のない方には、全く関心を持てない作品群かもしれません。

しかし、読んでみればわかるんですが、もの凄く名言が詰まっています。例えば最新作だと・・・・

「ムダ振りと空振りの違い…分かるか?
出来ない理由を時間をかけて探し出したり、意味の無い会議を難しい言葉でそれらしくしたり、それがムダ振り。ボールを見ず、本質を見ずただ振るだけ。対して空振りはボールを見て当てにゆく。似たように見えても2つは全然違う…ムダ振りは人の気持ちを削ぐ、空振りは削がない。空振りでいい、やろうよ」

「偉い人にねモノを頼むのは難しいんだよ。偉い人にはいろんな人が寄ってくるから、ソコで初めて頼みに行っても、まず無理。(つまり…偉くなる前にコネを作っておくわけですか?その見極めは?) そんなのわからないよ。神様じゃないし誰が偉くなるかなんて。やっぱり縁なのかな、人を選んで出逢おうとしても無理なんだよ」

「指図とアドバイス、バカはその違いがわからない。指図は命令だから聞きたくない。でもアドバイスは聞かなければいけない。アドバイスは助言そして忠告。心から相手のコトを思っている言葉だから」(でも、言っている本人はバカだから、それが出来ないんだ)

「いろいろ考えてオレは2つのコトに気づいたのよ。(ふたつ?)「悪いことはしない」「人の気持ちになって考える」だ。(小学生ですかー)コレが意外と真理なのよ。例えばいいコトって意外と難しい。お前、道に落ちているゴミ拾っているか?案外できないだろ。でも捨てないコトは出来るだろ。それが「悪いことをしない」よ。「人の気持ちになって考える」コレもまた難しいのよ。(それはやってます、意外と)そうかナ、まず自分が先じゃないか?ほとんどの者は自分の立場からモノを言う。自分の立場が先にあって相手は後だろ。相手の気持ちを先、それは無理でもじぶんと相手は必ず同じ位置に。寺田にはあったよ、そーゆーあたり前のコトが。悪いコトはしない、人の気持ちになって考える。70過ぎの小学生だ。イヤんなるよ。」(注:寺田とは過去に裏切られ、再会した元部下の事)

「だってほら、その方がカッコいいだろ。バカはバカなり、考えなきゃダメよー」


1冊、187Pの中に、これだけの言葉が詰まってる。もはや、僕にとっては哲学書のような作品。一見すると当たり前のようなことを、ここまで深く感じ、学ばせてくれる楠先生の作品って素晴らしいと思います。作風のちょっと男臭さも、登場人物の不器用な感じも含めて。

ご興味のある方はぜひ。
清高、結構、学ばせて頂いています。骨身にしみている感じもします。
  

2023年03月01日

【JALばっかり褒めてますが…】トラブル時こそ勝負処!

3月1日㈬ ちょっと時間が空いたので、ニュースサイトをチェックしていたら、こんな記事が


「機長は胃がキリキリしたはず」JAL機“深夜のUターン”舞台裏を元パイロット・元管制官・乗客らが検証

月に4~6回、搭乗する身としては、タイトルを見て思わずクリックしてしまいました。国内線で6時間、しかもダイバード。これ、お客さんもしんどいけど、働いている人はもっと大変だったはず。で、記事を読んでみたらやっぱりすごい。

なんか最近、JALばっかり褒めている気がするんですが・・・・。
ただ、本当に企業体質が変わったと思うんですよね。

いつも、チェックインギリギリの僕が言うのもなんですが、定時発着率は優秀だし、グランド&機内スタッフの皆さんもとってもフレンドリーで。一昔前のJALだったら考えられないなって乗るたびに感じています。

先日も結構ハードな出張で「リラックスしたいな」と思っていたら、ちょうど搭乗便のクラスJが空いていると知り、思わずアップグレード。2,000円の追加料金で、あのシートならプチ贅沢で乗ってしまいます。w
それで驚いたのが、乗り継ぎカウンターのスタッフの方が変更手続きの際に、「渡邉様は通路席がお好みのようですので、足元の広いお席でよろしいでしょうか?」って、おっしゃるじゃないですか‼

まさに、そうなんです。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、ワイドボディー機(機内に通路が2本ある機体)の場合、通路に挟まれた席、は、それ以外の席に比べて足元スペースが若干、広くなっていることが多いのです。それを知っているため、なるべく、DかGの席を選んで予約してるんです。

多分、僕の予約していたチケットで判断してくださったと思いますが、それにしても凄い対応だと思いません?
しかも、この時は、エコノミーのファーストクラスシート(と、僕が勝手に言っている)、ドア付近の超足広シート。
無論、大満足。快適な移動…というか爆睡出来ました。

今回の記事にもあるように、90分ディレイで出発して、福岡空港に降りれず、関空で給油し、羽田に戻る。しかも羽田着は、深夜2:50。福岡を諦めダイバードを決意したのが22時過ぎだとしても、そこから関空・羽田で、5時間で300名オーバーのお客様対応が始めるわけですが、その間、どれだけのスタッフが関わったのか…本当に頭の下がる思いです。

こういう時に、その企業姿勢や、実力が問われる、本当にそう思います。
一人一人のスタッフが、顧客のために何が出来るのか?確かにマニュアル等が存在すると思いますが、それを着実に出来るレベルの高さに驚きます。しかも、小さな会社ではなく、JALという、元々は国営?って揶揄されるようだった企業がこんな風になるなんて。

トラブルで6時間、飛行機に乗りたいとは思いません。でも、この経験、正直してみたい気がします。(笑)
「危機に際して、心が躍る」は失礼かもしれないけれど、間違いなく、そこが勝負処。それは企業も人も一緒。ますますJALが好きになっちゃいました。

清高も、うお時も、まだまだ基礎・基本レベルが低すぎます。
学ばなきゃ。

追記:青組の友人の皆様、ゴメン、当分赤組でいさせて。お許しを。(笑)